ガッシャーーーンッッ
大きな音をたてて、私の前で車が潰れた。
最初はね、唖然としてて何が起こったか分からなかった...。
ママ。パパ。って呼んだのに帰ってこなかった。
次第にパトカーや救急車が集まってきた。
「君。この人達は...両親かい??」
「...うん。」
そう認めた瞬間私の目から涙が止まらなかった。
あの事故は私が小学3年生の頃の話。
今日は親の命日であれから7年もたってるんだ...って考えると寂しく思えてきた。
「会いたいよ...」((ボソッ
そう思ってはダメなのに...。
もう両親はいないんだ。
私1人で生きていかないと...。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!