第6話

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2018/12/06 18:36
廉
はぁ…
昨日あんなことしてもたし
かなに会うん気まずいな。
廉
でもちょっとは俺の気持ちも
分かってくれたってええやろ。

俺はかなの彼氏やねんから。
廉
しゅんもしゅんやで。
俺と付き合ってんの知らんの?
普通友達の彼女と2人で遊ぶか?
しゅん
しゅん
おはよー。廉。
廉
お、おはよう。
しゅん
しゅん
今日かなちゃん休みだよ?
廉
え、そうなん?
しゅん
しゅん
うん。今朝LINE来た。
廉
(はぁ?どういうことやねん!
俺には来てないねんけど?
何でしゅんに送って
俺に送らんねんアイツ!)
廉
そ、そうなん?
まぁそういう日もあるわな。
しゅん
しゅん
あのさ…
廉
え?何?
しゅん
しゅん
廉ってかなちゃんと
付き合ってんだよね?
廉
せやけど。
しゅん
しゅん
はぁ。まじで。
廉
え?何?
しゅん
しゅん
俺さ、かなちゃんのこと
好きになっちゃったんだよね。
廉
はぁ?
しゅん
しゅん
まぁ、そこまでじゃないんだけど。
廉
え?
しゅん
しゅん
何かかわいくね?
廉
うん。

(せやから付き合ってんねんやろが!
アホかコイツは。)
しゅん
しゅん
何か、ちょっかいだしたくなる。笑
廉
は?何言っとん?
しゅん
しゅん
何かかなちゃんて純粋じゃん?
廉
うん。
しゅん
しゅん
だから俺がちょっと好きって言ったら
コロっといっちゃいそうなんだよね~
廉
は?意味わからん。笑
しゅん
しゅん
たとえ廉と今付き合ってたとしても。
俺がちょっと迫ったら落ちるよ。
廉
落ちひんわ。
自惚れんなお前!
てかかなに手出したら
俺許さんで?
しゅん
しゅん
そんなこと言える資格…
廉にはあるの?
廉
は?俺かなの彼氏やもん。
しゅん
しゅん
昨日俺と別れた後
凄かったらしいじゃんお前。
廉
何で知ってるん?
しゅん
しゅん
かなちゃんが
LINEで相談してきてさ。
ほんと可哀想だった。
かなちゃん泣いてたし。
廉
しゅん
しゅん
彼女を泣かせるようなやつが
大口叩いてんじゃねーよ。
廉
…うっさいわ!

(早口)
元はと言えばお前が
かなと喋りすぎなんやろ!
何?ちょっと席が近いからって!
しかも俺とかな付き合ってんの
わかっててそんなんするって
性悪の極みやぞお前。
一生お前には彼女できまっせーん!
残念でした!!
しゅん
しゅん
ちょっと何言ってるか分からない
早口過ぎて。
廉
とにかくお前は性格悪いの直せ。
しゅん
しゅん
そんな性格悪い俺に
かなちゃん取られてもいいの?
廉
は?とられへんから。
頭おかしいんちゃうん。
しゅん
しゅん
俺も自分の実力試してみたくてさ。
どれだけ迫ったら女の子って
落ちてくれるんだろーなって。
廉
は?
ほんならお前はかなを
自分の実験台にするってことか?
しゅん
しゅん
実験台なんて言い方しないでよ。笑
ちょっとかなちゃんで遊ぶだけじゃん。
廉
お前、ほんまかなに
変なことすんなよ?
しゅん
しゅん
かなちゃん次第かな。
純粋すぎるから
コロッときちゃいそうだし。

それに今彼氏さんとも
上手くいってないみたいだし…ね?笑
廉
きっしょ。

でも俺が今からかなにLINEするから
そんなんしても無駄やで!
しゅん
しゅん
残念でした。
かなちゃんしばらく廉とは
連絡取らないって昨日言ってた。
廉
はぁ?何でやねん!
しゅん
しゅん
それは自分が一番
よく分かってんじゃないの?
廉
っ…
しゅん
しゅん
じゃ、授業始まるし席戻るわ。
廉
チッ…
廉
だぁぁぁぁ!!
もうなんやねんあいつ!
何がしたいねんほんま!
廉
しかもかなもかなやわ!
何でアイツに相談するねん!
てかいつの間に
LINE交換してんねん!
廉
もうどいつもこいつも。
とにかくかなにLINEしよ。
廉
「体調大丈夫か?
昨日はごめん。急にキレて。
また明日話し合おう。」

送信っと。
廉
あ、返事きた。
「廉くんのすぐキレる所が
ほんと耐えれない。限界やわ。
ちょっと距離置きたい。」
廉
え…
廉
何でやねんかな…
スマホの画面がにじんでいく。
廉
俺泣いてんのか?
めったに泣かんこの俺が。
優太
優太
廉~!
廉
ぐす…
優太
優太
え?どうした?
廉
何もない。
しばらく喋りかけんといて。
優太
優太
お、おう…
どうせ優太はまたしょーもない
のろけを聞かしてくるんやろ。

普段なら聞き流すけど
今の俺にそんな話はキツすぎる。

かながいることが
当たり前になってた俺は
今、かなが自分から
離れていくことを想像して
トイレで一人で泣いていた。

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