第10話

君の手の温もり~💑シリーズ~
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2018/12/09 02:09
ジリリリリ、ジリリリリ目覚まし時計がなる
あなた

………んぅ…。
時計を止める

う"ぅ"……?!
だるい……??!
とりあえず、体温計…っ!
ピピピピピ体温計がなる
あなた

……38.6。
割と真面目に高いじゃん…!

もう、最悪!
せっかくのOFFなのに……。
あなた

……え、まって?!
今日、デートの日じゃん!!

最悪…っ!
今日は、もう2ヶ月近く会ってない彼氏とデートの約束があったのに…。
でもさすがに、隠せるほどの体温じゃない……。
あなた

また、会えない……。

あなた«のん〜、デート行けなくなったー。
あなた

はぁ……。

ピロンッLINEを受信
望«えぇぇ?!なんでぇぇ??!!
あなた

んー、なんて言おうかなぁ……。

プルルルル、プルルルル電話がかかってくる
あなた

げ……、電話きた……。
まぁ、鼻声じゃないし大丈夫かな…?
……もしもし。

小瀧望
«あ、あなた?
なんかあったん?
あなた

いや、ちょっと……その……。
お仕事の方が………、ゴニョゴニョ

小瀧望
«えぇぇぇ…。
せっかくのデートやったのに…!
のんちゃん泣いちゃうで!!
あなた

うぅ……。
ごめん……!

小瀧望
«まぁ、わかった。
じゃあ、またね!
あなた

え?
あ、うん……。
ばいばい………。

……なんか、素っ気ない。
いつもならもっとグダグダ言ってくるのに。


もしかして、浮気?
いや、まさかね(笑)
………嫌われた?
デート、断ったから……?
……ありえる。
はぁ……、最っ悪……っ!
………もう、どーでもいいや。
寝てよ。









あなた

あ、のん!

小瀧望
……あなた。
あなた

ねぇねぇ、あのさ!

小瀧望
……別れよ。
あなた

え……?

小瀧望
じゃ、ばいばい。
あなた

ちょ、のん?!

やだ、行かないで…!
のん…!
行かないで……っ!






あなた

………い、や…っ!
……って、夢か。
あぁ、もう変な夢……っ!

……もし、正夢になったら?
どうしよう……。
熱のせいか変な事まで考えちゃうし、頭がうまくまわらない。
あなた

のん……、会いたいよぉ………っ。

なぜか泣きそうになる。
ピンポーン、ピンポーンインターホンがなる
少女漫画だったらのんが来てくれて、看病してくれるんだけどなぁ。
なぁんて、そんなわけないけど……。
宅配便かな…?
居留守使お……。










あなた

んん……。

時計を見るとインターホンがなってから2時間経っていた。
ガチャドアが開く
あなた

え?!
誰???!!

小瀧望
あ、あなた!
起きた??
あなた

のん……?
どうして……?

小瀧望
いや、電話のとき元気なかったからなんかあったんかと思って、仕事行っちゃう前にぎゅーしに行こうかと思ってん。
で、家きたらおらんっぽかったから、部屋キレイにして待ってようかと思って合鍵で入ったらあなたが寝てるからびっくりして…!
宅配便じゃなかったんだ……。
小瀧望
熱、あったんやな。
もっと、気ぃ使えんくてごめんな…?
あなた

いやいや…!
のんは全然悪くないから!

小瀧望
おかゆ、作ってみたんよ!
もうすぐできるから、待っててな!
部屋から出ていこうと立ち上がる
あなた

あ、待って……っ。望の服の裾を掴む

小瀧望
ん?
どうしたん…?
ど、どこか痛い??!
もしかして、気持ち悪い??!!
あなた

ううん、違う…っ。
その、え……と……、

小瀧望
どうしたん?
しゃがんであなたの手を握る
のんの手……、温かい………。
小瀧望
大丈夫やで?
ずっとここおるから。
さっきまで1人でよぉ頑張ったなぁ。
辛かったやろ?
あなたの頭を優しく撫でる
あなた

……うん。
……おかゆ、あとでいいから……、ずっとここいて…?

小瀧望
うん、わかった。
のんに手を握られながら、眠りについた。









あなた

………ん、。

頭に冷たさを感じ、目が覚めた。
のん、タオルおいてくれたんだ……。
私の手にはまだのんの手が握られている。
君の手の温もり……。
これさえあれば、熱なんかへっちゃらだわ…(笑)
―――――――the end










皆さん、こんにちわー!
作者でーす✨
今回の作品は、舞桜さんリクエストの『小瀧くんで彼女の看病』でしたが……。
すみません、看病要素全くないですね……💦💦
うわー、難しい…っ!
お気に入り🌟、いいね❤、リクエスト、コメント、待ってまーす!
ではでは、次回の作品でっ!
バイバーイ👋

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