今日は待ちに待ったカウコン。
なのに私は絶賛体調不良中でございます…。
すると私の座ってる前にちょこんと座る望。
心配そうに私の顔を覗きこむ。
やりたい。
どうしても、やりたい。
でも、今の状態で出たら、きっと皆に迷惑かける…。
どうしよう…。
すると、私の体がふわっと浮いた。
流星が私のことを持ち上げ、お姫様だっこの状態に。
でも、私の体調は思ってたより悪いみたいで…。
私のおでこに手を当てながらそう言う神ちゃん。
強く立ち上がった私を見て驚くあっくん。
皆に迷惑かけるわけにはいかない…っ。
自分でなんとかするんだ。
心配そうな目で見てくる神ちゃん。
意地と根気でジャニーズWESTとしての ええじゃないか は乗りきった。
でも、グループごとのシャッフルの時に、その時がきてしまった。
私に抱きつくふりをしながら私を支えてくれてる望。
私は声を出すことすらままならなず、小さく頷くことしか出来なかった。
もう、自分の力のみで立つことは難しく、望がいなかったらどうなってただろう。
観客の気を逸らそうと懸命に盛り上げてくれる、淳太くんと濵ちゃんとあっくん。
観客にバレないようにチラチラと見ながら私を気遣ってくれてる、神ちゃんと流星としげ。
ずっと支えてくれてる望。
あぁ、私…。
皆のお荷物になってるな…。
それと同時に意識がぷつんっと切れた。
目を覚ました時には、もう1/1のお昼だった。
そんな無駄話をしていると。
徐々に甦るカウコンでの記憶…。
どうしても、最後が思いだせない…。
…てことは…っ。
ぶわぁっと何かが込み上げてくる。
どうしよう。
Twitterが炎上してたら…。
ジャニーズWESTの株が下がったら…。
え……?
くしゃっと笑った望。
年末年始、最大の大失敗。
もみ消してくれたのは、大切な仲間達でした(*^‐^*)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。