朝が来る
朝は嫌いだ。
私にとって苦痛の毎日。
家にはいつも親なんていない。
学校ではぼっちで
1人、部屋の隅で座って。
1人で泣いてるでも
だんだんそれに慣れてくると
涙なんて一切出なくなった。
怒られた時にしか出なくなった。
泣ける小説。悲しいドラマ。涙がでる映画
そんなので泣いたことは一度もなく。
ある日ネットで必ず泣ける小説があると
知り読んだ。その本に出会ったことで
私はあることにハマった。
「リスカ」
一度切ってしまうともう抜け出せない。
こんな私を愛してくれる人などいない
愛されなくていい。
ごめんねこんなことで精神が落ち着くなんて。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!