第34話

ヒトゴロシ
795
2019/01/16 10:30
ウシビ
ウシビ
『はーい、皆さーん。』
サシビ
サシビ
『ゲーム中にすみませんネ。』
ウシビ
ウシビ
『ある報告があるんですよー。』
ある報告...?
サシビ
サシビ
『鬼の巣にいた鬼が全滅しましタ。』
先輩たちが倒した鬼...
ウシビ
ウシビ
『それでですね、ゲームが出来なく
なったので、ゲーム中断しまーす。』
サシビ
サシビ
『再開は、夜明けでス。』
ウシビ
ウシビ
『それまでテキトーにしてて
くださーい。』
サシビ
サシビ
『そういうことなんでデ。』
そこで、放送は途切れた。
夏目 彩葉
先輩が運営を狂わせた...
私はそう言って、苦笑した。
花江 結
いやぁ、それにしても鬼の巣に
彩葉ちゃんたちがいたとは...
如月 千歳
というか、何で鬼の巣の場所
分かったんですか?
不破 咲田
結の勘だよ。
か、勘...⁉
夏目 彩葉
勘で当てたんですか⁉
花江 結
まあね。昔から勘だけは良いから...
結先輩はそう言って、苦笑する。
片岡 楓
まさか、廃校の体育館倉庫なんて
誰も思いませんよ。
そう。鬼の巣は、廃校の体育館倉庫だった。


この町の、まだ処分されてない廃校にある
体育館倉庫は、とても広い。

それに、誰も近付かない。

ぬいぐるみがそこを鬼の巣に選んだのも
納得できる。


まぁ、結先輩という誤算があったみたいだけど。
不破 咲田
これからどうする?
夜明けまで時間あるみたいだが...
花江 結
寝るっ!
不破 咲田
即答かよ...
如月 千歳
寝るつっても、場所はどうする
んですか?
あ、確かに...
花江 結
自分の家!
皆、同じマンションでしょ?
不破 咲田
そうか。なら大丈夫だな。
片岡 楓
じゃあ、夜明けに集合ですか?
花江 結
そーだね!
不破 咲田
じゃ、帰るか。
夏目 彩葉
オー!
そして、私たちは家に帰った。























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気付いたら、暗闇にいた。


また、あの夢。






















「人殺し。」





嫌だ。


















「人殺し」



嫌だ。



「人殺し人殺し」



嫌だ...!



「人殺し人殺し人殺し」



嫌だ!違う!



「人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し!」




嫌だ!!




















 
「ヒトゴロシ。」


























気付いたら、道に立っていた。


手に、何かを持っている。




















包..丁...?





どうしてこんな物、持ってるんだろう...




















ピト...





あれ?今、包丁から何か垂れて...




















血...?

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