今日は学校が休みの日曜日。
俺は何故か、彩葉にショッピングの荷物持ちに
認定されていた。
うわぁ。イラつく。
彩葉はそう言って、マネキンが着ている洋服を
目を輝かせながら見つめた。
彩葉がそう言ったので、洋服に付けてあったタグを
ちらっと見てみた。
彩葉がそう言ったので俺は、こくりと頷く。
すると彩葉は、恐る恐る洋服のタグを見る。
彩葉はそう言って、大笑いした。
はぁ...
彩葉、今日はやたらテンションが高いな...
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彩葉はそう言って、自販機で買ったアイスを
俺に渡す。
俺はそう言って、少し離れた所にあるベンチを
指差す。
彩葉は楽しそうにしながら、ベンチへと向かって
いった。
途中、可愛いとか思ったのはきっと
気のせいだろう。
俺は、彩葉と一緒にベンチに座る。
彩葉って、何でも美味しそうに食べるよな...
彩葉が突然、片手で頭を押さえる。
彩葉はそう言って、溶けて垂れそうになった
アイスをペロリと舐めた。
あ、可愛い。
とか思ったのはきっと、何かの間違えだろう。
突然、目の前にぬいぐるみが現れた。
それも、2つ。
小さい子が持つような可愛いやつじゃない。
なんか、こう、もっと怖い...
1つ目だけのぬいぐるみと口だけのぬいぐるみ。
喋った...?
は?「選ばれた」って...
『リスタート』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。