ただただ真相が知りたくて、
大切な人を守りたくて、
これは犯罪だと分かっているけれど..
母さんの死亡は、物取りの犯行だと
警察に嘘をついた。
真相が分かるまで..時間が欲しかった。
~次の日~
ちょっとは真相にたどり着けると、
そう信じて...
病気だとしたら、彼女は悪くない。
~精神病院~
_診察室を出る_
やっぱり、意識がある中でやったのか。
それはなるべく考えたく無かった。
きっと、彼女はやってないと
考えたかった。
彼女の中にあんなものが存在したなんて、
~自宅~
トントントントン...トントン..
あまり慣れてないもんで、
包丁で指を切ってしまった。
すると、何故か彼女はずっと
血が出ている指を見つめている。
黙ったままずっと見つめている。
なんだ、と思った時。
彼女がにやっと不気味な笑みを浮かべている。
急に彼女は笑い出した。
背筋にゾクッと何かが通ったような感覚
今までに感じた事の無いくらいに恐怖を感じる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。