彼女の親友の遺体は、河川敷に運んで
誰にも見つからない所に...
こんな事したくなかった。
いずれ..バレるだろう。
彼女の周りで不明な死が多発しているのだから。
でも今は、警察に捕まる事より
恐ろしい存在がいる。
自分がおかしいのではないか....
そう思い始めている。
これは全て自分の幻覚で、
自分が精神的に病んでいるのではないか。
そう思い込み始めている...
朝_
ん?
違和感を感じた。
なくてはならない何かが無いような。
朝起きて、隣のベッドを見る。
.........
渚がいない...
嫌な予感がした。
渚がいない=悪魔がいない
早く探さないと手遅れになる。
大きな事件にならない内に..
プルルルル..プルルルル....
_警察署
緊急事態発生!緊急事態発生!
3丁目付近、警官が何者かに襲われる事件発生!
_3丁目・交番
_警察署
_30分後..
_駐車場
もう、止められない
悪魔の暴走。
ちょっとでも目を離すと、
この世界が危険に晒される。
渚も、気付かないうちに...
凶悪な連続殺人犯になってしまう。
自分に、不思議な力でもなければ、
悪魔を止めることは出来ない。
世界はまだ気付いていない、
すぐ隣に悪魔がいる事に。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!