〈亜嵐side〉
今はコーヒー屋さんで
隼の隣に座ってる、笑
隼がさっきからずっとソワソワしてて
もうてっきり忘れてると思ってたのに、笑
隼、わざわざこんなこと聞いてくるような奴じゃないのに
こんなに気になってるなんて…
まさか……??
…でも、もしその”まさか”が本当なら
尚更言いにくい。
俺から視線を逸らして
マスターの方を見る隼。
ショック受けてんな、、、
何かわかんないけど、新鮮で。
とりあえず誤解はされたくないから
その言葉。
あなたからも言われて、
まぁ………それが原因で別れたんだけど…
”亜嵐と私は違いすぎるの…”
って今でも思い出せるあなたの顔
大丈夫、でももう未練なんかない……はず
そう言って隼があなたの方をチラッと見て
また溜め息をつく
隼が恋してるとこなんか初めて見て
こう見えてシャイな部分もある隼だし
考えすぎてそれが裏目に出ることもあるんだろうけど
俺は、隼の恋を素直に応援したいと思った。
これから色んなことがあるなんて知らずに
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。