ドサッ
距離がぐっと近くなり
綺麗な顔が目の前に。
私はドキドキしてしまっていた
ドサッ
社長室の床に
押し倒され、キスをされていた
静かな部屋に響く音が
やけにいやらしく感じた
そう言って
ネクタイを緩めた
コンコンコンッ
「社長、業務部の者ですが、、、」
危機一髪。
立ち上がるために、手をかしてくれた社長は
優しい人だ。
業務部の人への対応は少し雑になってたけどㅋ
普段なんでもできる人が
やきもきしているのを見るのは面白い。
私は黙って仕事に戻った
午後が来て
車で移動して、入ったのは
高そうなお店。
肩を押されて入ったものの
何を着ればいいのか、、
色々渡された服を試着した
手に取って着てみた
シャー
カーテンをあける
社長は私をあまり見てくれなかった
似合わないのかな、、
面倒くさくなった?
(このような服で。消えてたらごめんさい)
これ、短すぎない?
脚が見えすぎだよ
そう言いながら鏡を見ていた
そこから車で数十分。
会場はホテルの広場。
色んな大手の企業の人たちが集まるんだって
静かにしていよう。
ホテルが大きすぎて
ぽかんとしていた
お、男らしい。
彼が腕を出すから、私は手を出して
腕を組んで会場に入った。
ヒールが高いの、知ってたんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!