あなた side
「ひさしぶり笑」
『え?なんで?』
「あなたがさみしそうやったから?」
『え?いってなくない?』
「彼氏なんでわかりますー」
『なんで…』
「さみしかったやろ、?」
『……うん』
「今日は素直なことで笑」
『………ッ』
「もー、なんでなくの、笑」
なんていって抱きしめてくれる彼。
抱きしめられたら余計涙とまらへんくなるって…
「なぁあなた?」
『…………』
「もっとわがままゆってええねんで?」
『……迷惑かけるし…』
「なぁ迷惑ちゃうで?」
『…………』
「それに俺、あなたのわがままやったら全部きくで?」
『それが駿の負担になるやん…』
「はぁ、あなたのためやったらなんでもできるって」
『………』
「すきなひとのためやったらなんでもできるねんで?」
『……うん』
「それにさ」
『…ん?』
「会いたいって思ってるのあなただけやないで?」
『え、?』
「俺も会いたいっておもっとるから」
『うん笑』
「笑笑」
『ありがと』
「どういたしまして笑」
これからはもっと素直に
わがままいってみようかな。笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。