あなた side
「なー、あなた〜」
『なに??』
「かけしよーや」
『え、なんの』
「テストの対決笑」
『負ける気しかせんねんやけど!?』
「それはがんばって笑」
『え、で、勝ったらどーするん?』
「言うことを聞く?的な?」
『ゆったで?』
「ゆったで笑」
『よし、しよ笑』
「負けたら俺の言うこと聞けよー」
『まず負けへんわ!!笑』
なんてしょうもない賭けをした相手は
わたしの幼なじみの
向井康二。
え、なんの言うこと聞いてもらおっかな、?笑
~テスト返しの日~
『………』
「ふっふっふっふ。。笑」←
『え、もうだるいぃぃいいい』
「まぁ賭けは賭けやから笑」
『え、そんなんしらん( ˙-˙ )』
「はい、言うこと聞いてもらいまーす」
『えー、なに?』
「……俺と付き合って。」
『…は、え、は、?』
「はい、もう決定事項やから、うん」←
『え、ちょいまち??』
「もう待ちくたびれました。」
こんな賭けから
ほんとの恋が始まるなんて知るのは
もう少し先の話。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!