家に帰ってリビングに入ると、ソファにはお母さんと
「え、大ちゃん!?」
私達の従兄弟、有岡大貴がいた。
『あ、あなた!』
彼は私達のところに走ってきて…私に抱き着いた。
「ちょ、だ、大ちゃん!」
私は無理矢理引き剥がした。
『え~!あなたと久しぶりの再会だったのに…』
大ちゃんはぷくっと頬を膨らませた。
『俺もいるんだけど?』
秋人の存在を忘れてた…笑
『あ、秋人いたんだ?』
『うぜー』
えー…。読者の皆様の為に彼の紹介をしよう。
有岡大貴
私達の従兄弟
私の2個上で秋人の1個上
つまり、高校3年生にあたる
『つか、何でいるの?』
年上だけど、私達はタメ口で話す。
『え、秋人、来ちゃダメ?(上目遣い)』
『キモッ』
『あなた、秋人、まずは座って』
大ちゃんと秋人の馬鹿な会話をお母さんが遮った。
私達は素直に腰を下ろした。
この後、私と秋人は固まった。
お母さんの言葉によって。
『明日から大ちゃんと登校して』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。