海人「なぁ、お前気づいてんの?」
あなた「え?何が?あ、もしかして髪切った?」
海人「ちげえよ、もういいや」
海人に突然言われたあの言葉の意味を私はまだ理解していなかった。
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幼稚園の頃からずっと幼馴染の海人。家が近くて、親つながりで小さい頃からよく遊ぶことが多かった。
海人は昔から頭が良くて成績も良くて学年トップで何考えているかよくわからないのに、可愛い彼女いて…。
そんな海人とは正反対の私。ギリギリの点数でここの高校に入学して3年経つけど赤点ばっかり。
そのうえ、彼氏もいないし、好きという感情すら芽生えない。
中学生の頃夢見ていた薔薇色の高校生活はどこにありますか…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!