わたしの自己紹介なんて
名前と年齢だけで
終わってしまう。
それくらいに、特徴のない つまらない
16歳の女の子。
小学生の頃から、
みんなは、好きな人がいて
その話に全くついていけないわたしは
いつも、「こどもっぽい」と
なんだか見下されていた。
そんなとき、仲良しのミイコは、
笑って励ましてくれた。
「大丈夫だよー!
中学生になれば、自然と好きな人が
出来るから!」
、、、、、、。
出来なかった。
特にとりたてて話すこともないような
中学生生活で、
楽しくなかったわけでもないけれど、
好きな人とか、
トキメキとか、
そういうのは
縁がない。遠すぎた。
そうそう。
わたしの名前は、
桜木優花。
さくらぎ ゆうかー
なんだか名前ばっかり可愛いきがする。
小学生の頃からの大の仲良しの
ミイコは、
そんなことないよ!て
いつも言うけど。
ミイコの名前、
山内光子。
やまうちみつこー。
あまりにも地味すぎるおばあちゃんみたいな
名前を、いつも嘆いていて、
「みつこって名前は忘れて下さい!
ミイコて呼んで下さい!」
と、必ず、
初めて会う人には言うんだ。
それを言っても、笑って許してもらえるくらいに、ミイコは、可愛い!
わたしたちが仲良くしているのを
不思議がる人もいるけど。
わたしたちは、すごく仲良し!
なんで仲良くなったのかは、
また今度!
ながーいながい歴史がある2人だから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!