気がつくと、私は知らない部屋にいた。
間違いない。一年前、人狼ゲームが行われた
建物にある部屋だ。
9人の男女がある建物に集まり、始まった
人狼ゲーム。最終的には私以外の全員が
死に、生き残った私は再び人狼ゲームに
参加する事になった。
私は足に力を入れて、思い切りドアを
蹴った。
バゴンッ
ドアは大きな音をたてて外れた。
私は廊下に出た。
廊下は左右に遠くまで続いている。
私が迷っていると、右の方から人が
歩いてきた。
ノアは全身ロリータファッションだった。
ノアは上目遣いをしながら言った。
ここは知らないふりをしていた方が
よさそうだ。
私達は右に歩いていった。
しばらく歩くと、リビングについた。
リビングのディスプレイにはラビが映っている。
辺りを見渡すと、他にも数人の人が
集まっていた。
どうやら私達で最後だったようだ。
次の瞬間、体中に鋭い痛みが走った。
すると、鋭い痛みがおさまった。
全員が静まり返る。首輪から電流が流れるのは
知っていたが、実際に受けるのは初めてだ。
全員初対面の人だった。
しかし、私はアヤノという人を見た事がある
気がした。
すると、ラビが話し始めた。
私は1枚カードを引いた。
そう言って、ラビはディスプレイから消えた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。