.
店長「 もっと笑って!ほら!ニコッて!」
『 すみません… 』
なんでこんな事になってるんだっけ
.
-数分前-
.
.
.
「 可愛いね、名前なんていうの?」
『 え…えっと、あなた、です 』
「 あなたちゃんっていうんだ 」
『 はい… 』
「 …何か好きな物とかあるの?」
『 え、えっと… 』
「 …ごめんね、トイレ行ってくるね 」
.
店長「 お客さんトイレって言ってたけど、」
分かってます、他の方の所に行かれたの気づきました
.
やっぱり私にメイドなんて無理なんだよ
もうやめよう、この依頼は断ろう
私が決意したその時
頭に何かが乗った
.
葵「 順調ですか?メイドさん 」
『 …葵 』
私の視線の先には
私の頭に手を乗せて微笑む葵が居た
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。