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第1話

#1 失恋
112
2017/10/20 11:31
私は今どうしてここにいるのだろう。

遡ること1時間前、私は彼の…いや、元彼の家にいた。
あなた

ねぇねぇりゅーちゃん!!どっか行こうよー

龍輝
龍輝
無理、今ゲームなう。
あなた

りゅーちゃんそうやって一度も私と出かけてくれないじゃん!
たまにはどっか行こうよー

龍輝
龍輝
なに、お前俺に不満があるわけ?
あなた

いや、そうじゃないけど…でもどっか行きたいしさぁ。

龍輝
龍輝
生意気な口だなぁ。こんな口塞いでやるよ。
顎を掴まれ私はりゅーちゃんに無理矢理キスされそうになる。
それを私はとっさに押し返した。
あなた

あ……ご、ごめん…

龍輝
龍輝
何?お前は俺を拒否するようになったわけ?ふーん、そうか。
あなた

ち、違うの!今のはビックリしただけで…

龍輝
龍輝
いや、いいわ。俺お前のこと最初からあんま好きじゃなかったし、帰って。
あなた

そ、そんな…

龍輝
龍輝
じゃ、永遠にさようなら
私は彼の家から追い出され、ただただ歩いていた。
スマホを見れば午後9時。
高校生の私にとっては普通だが危ない時間でもある。
目から涙が頬を伝って流れる。
声も出ないくらい辛かった。
私は人通りの少ない道を静かに泣きながら歩いていた。

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