お互いの気持ちが通じ合った日、私は一緒に達也さんと寝た。
私はベットの中で達也さんに抱きついた。
きゃー、幸せ。
「何?誘ってるの?」
「えっ!?ち、違いますよ!!」
顔が赤くなっていくのを感じた。
「あはは、かわいー。」
「もうっ、」
達也さんの胸に顔を沈める。
「明日、何曜日だっけ?」
「金曜日です。」
「じゃあ、学校だね。」
と、目覚ましをセットしてくれた。
あっ、そうだ。
美紅に明日報告しなきゃ!
「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
私達は、抱き合いながら寝た。
「みくー!!!!」
「あなた、おはよー」
「おはよう!ねぇ、ねぇきいてきいて!!!!!」
「はいはい、聞くから落ち着いて。」
「あのね!達也さんは叔父さんじゃなかったの!」
「…えぇ!?」
理解するまでに少し時間がかかっていた。
「それでね!?色々あって、好きって言ったら俺も好きだよ。って!!!!」
「えええええ!?!?!?!?」
「何その急展開!てか、その“色々”がちょー気になるんだけど!」
「うふふ、でしょ? あのね、、」
私は昨日の放課後からの出来事を美紅に話した。
「うおおおおおおお。なんかキュンキュンじゃん!」
「うん、そうなの!幸せすぎて…!」
「うんうん、幸せそうだよぉ〜」
と美紅がニヤニヤしてきた。
「あ、そうだ。私、達也さんと会ってないよね?」
「あー、まぁ、達也さんは覚えてないよね。」
うんうん。と2人で頷きあう。
「達也さんに会わせて!」
「俺も!!!」
「え?」
美紅と私の声が重なる。
「啓太も?」
と私が言う。
「なんで?」
続いて美紅。
「なんでって、会ってみたいからだよ。」
「え、だからなんで会いたいの?」
「2人が達也さん、達也さんっていうから。」
「うーん、じゃあ達也さんに聞いてみるね。」
「イェーイ!」
早速、達也さんにLINEを入れた。
『お仕事中にごめんなさい。あの、私の親友の美紅と、小学校から一緒の啓太っていう子が、
達也さんに会いたいって言ってるんですけど…。』
1時間目が始まるちょっと前に返信が来た。
『大丈夫だよ。俺もあなたちゃんの友達に会ってみたいし。』
『本当ですか!?』
『うん』
『じゃあ、いつなら大丈夫ですか?』
『実は今日、午前中で仕事が終わるから、今日でも大丈夫だよ。』
『そうなんですか!?わかりました。美紅達に確認してみますね!』
今日は当直だと思ってたからすごく嬉しい。
当直だと、朝行ってらっしゃい。をして、次の日の夕方にやっと会えるから。
「美紅、啓太。」
「んー?」
「なんか、今日珍しく、午前中でお仕事終わりなんだって。だから今日でもいいよ。って」
「おー、私は大丈夫!」
「俺も大丈夫ー!」
『確認しました。今日で大丈夫だそうです。ありがとうございます!』
『いーえ、じゃあ、うちでなにかパーティとかしようか。』
『はい!』
『じゃあ、準備は任せて。何パーティになるかわからないけど、、』
『よろしくお願いします!』
ちょうどチャイムが鳴り、1時間目が始まった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。