第14話

真実
1,116
2017/11/11 09:53
誰からだろう?

着信履歴を見てみる。

清水さんからだ。

何かあったのかな?

私は急いで電話をかけた。

「もしもし。」

『あ!あなたちゃん??』

「はい、何かあったんですか?」

『えっと…。その、』

『昨日の事、達也から聞いた?』

「あ、はい…聞きました。」

心配してくれてたのかな、?

『そうか、じゃあ大丈夫かな。』

「え?」

『多分、あなたちゃんに話したなら大丈夫。って事だよ。』

「はぁ」

私に話したなら大丈夫ってどうゆう事?

よくわからず、曖昧な返事をした。

『ははっ、』

理解してないなってわかったらしい。

『まぁ、そのうちわかるよ。聞きたかったのはそれだけだから、じゃあまたね。』

「あ、ありがとうございました!」

『ん?なんで?』

「あ、いや。その、達也さんを心配してくれて…?」

『いーえ、これからも達也の事よろしくね。』

「はい!こちらこそ!」


私は電話を切った。

そして、リビングへ向かうと2人の会話が聞こえて来た。

「達也くん、こんな会話必要?」

え…?

達也くん…?

「いや、別に。てか、美紅が話しかけて来たんだろ?」

美紅…。呼び捨て?

なに?どうゆう事?

「まぁ、そうだけど。」

「それに、達也くんが記憶を無くした時も知らないふりしてたから、合わせたけど…」

「このまま隠しておくの?」

2人は何か私に隠してる…?

なにを…?

「私達が…」


「兄妹だって事。」


え…。

兄妹…?

私は驚いてスマホを落としてしまった。

ゴトンッと音がする。

しまった…。


「あなたちゃん…?」

「あ、えっと…。ごめんなさい。立ち聞きするつもりは…」

2人ともどうしたらいいか分からなようだった。

聞いてもいいのかな?

でも、隠してたってことは何か理由があるはず。

だから…

「お腹すきましたよね。朝ごはんにしましょう!」

と私はキッチンへ向かおうとした。

「…聞かないの?」

「え?」

「聞きませんよ。だって、隠してたってことは何か理由があるんでしょう?」

「だから、話してくれるまで私からは聞きません。」

「そうか。あなたちゃんは優しいね。」

「でも…。」

達也さんは美紅を見ると、美紅は頷いた。

「今話したい。聞いてくれる?」

「はい、」

「私が言ってもいい?」

「うん、いいよ。」

美紅はゆっくり、私にもわかるように説明してくれた。

プリ小説オーディオドラマ