私は部屋に戻って着替えた。
今日は、少し上品だけど、可愛いワンピース。
私は、ハーフアップにして、イヤリング、ネックレスなどをつけた。
「うん!可愛いんじゃない??」
鏡の前でクルッと回る。
今日は、水族館デート!
寒くなった時用に薄いカーディガンを使うだろうとバックに入れて部屋を出た。
達也さんはもう着替え終わってリビングへ来ていた。
うわああああ。
待って!
かっこいいいいいいい!!!
イケメンっ!!!
ネイビーのスキニーパンツと、半袖のボーダーTシャツの上に薄めの白い長袖のシャツ!!!
頭の中で、キャーキャー言ってる私。
すると、達也さんが、
「可愛いね」
と笑ってくれた。
その笑顔も好き!
「ありがとう。達也さんもかっこいいです!」
と、ニヤニヤが止まらない私。
「達也さん、じゃなくて?」
「あ!た、た、達也…。かっこいいよ…。」
まだ言いなれなくて、すぐ顔が赤くなる。
「かわいーなー。なんかもっとイジメたくなる。」
うわぁぁ。ドS発言っ!!!!
そして、私の頭をポンッと撫でてくれた。
ますます顔が赤くなってしまう。
「も、もう行こう!」
私は達也さんの手を引っ張る。
今日一日、大丈夫かな?
このままだと心臓がバクハツしちゃうよぉ…。
と心配しながら家を出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!