第62話

復讐1人目~完了~
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2018/08/08 09:04
『蘭様、落ち着いて下さい!』
















カイトが逃げながら言う。













さすがといえる。









片足が斬れかけているのに普通に逃げてる。












『蘭様!』











カイトは何度も言う。














そろそろウザイ、ウルサイ。














『カイト、命令って従ってくれる?』












私は聞いてみた。












『今は出来ません。』











カイトは即で断った。












『そっか。楽に殺してあげようと思ったのに。』













私は斬りかけの足を完全に斬った。















痛みで何も言えないのか?





しばらく、沈黙状態だった。








『蘭様、話があります。』











沈黙を破ったのはカイトだ。













話すことなんて無い。

















『そんな暇ない』














私がそう言うと、カイトが短剣を両手に持った。









隠し持っていたのか。













その後、カイトは言ってきた。













『実はこのこと知っていたんですよ。盗聴器付けといたんです。もう、気を使う必要なんてありませんね。片足を奪った罪を味あわせてあげましょう。』














笑顔で言うカイトが怖く見えた。























『罪を味あうのはお前の方だ!』













動揺は見せては駄目だ。















カイトも厄介だったな。
















でも、今さら引き返すことは出来ない。













それにしても短剣二本とはずるくないかな。















もう一発で仕留めることにしよう。















私は棚から包丁を出した。















作戦Bを行う。















失敗は出来ない。











一度だけのチャンスだ。













私は狙いを定めた。















そして、包丁を投げた。













心臓を狙った。














いいスピードで進んだ。

















でも、避けられてしまった。














まぁ、当たり前だ。










今のところは作戦通り。










私は首を電動のこぎりで斬った。














やっと、終わった……。








でも、成功とは言えないな。









心臓を刺されてしまった。










もっと気をつけるべきだったか。














あー、私死ぬのか。














さなの声が聞こえる。















何て言ってるか分からない。














復讐、終わって無いのに。












悔しい。













私は意識を失ってしまった。


















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