走っていると、人が立っていた。
また、あのコンピュータだ!
私は、ある事に気づいてしまった。
それは、顔が違うこと。
琴葉の顔じゃない。
その時、コンピュータは言った。
『この顔の方がよくねぇ〜?あっ!聞かれる前に言っとくわ。あいつの顔なら、捨てた。』
私は、イラついた。
抑えようとした。
けど、無理だった。
当たることは無いって分かってたたのに、コンピュータを殴っていた。
手がすり抜ける。
けど、私は、殴り続けていた。
しばらくして、私は、疲れてしまった。
だから、手を止めた。
疲れていても、イラつきは、治らなかった。
私は言った。
なぜなら、私の友達に似ていたから。
私の友達は、ほとんどが、この学校に入ってしまったんだ。
『その顔は、誰の?まさかとは思うけど、遥華じゃないよね?』
すると、答えた。
『おぉ〜!よく分かったな。正解!』
コンピュータは、笑っている。
私は、さらにイラついた。
私の友達を殺すなんて・・・。
私の他の友達は、大丈夫だろうか?
不安とイラつきの感情が合わさっていた。
でも、やっぱり、イラつきの方がでかかった。
私の頭の中に、ふと浮かんだ。
もしかしたら、まだ遥華生きてるかもしれない。
だから、私は、聞いた。
『遥華は、死んだの?見せてよ!』
すると、『教えてやろうかな~?それとも、教えないようにしようかな~?』と言ってきた。
私は、その言い方に、ムカついた。
私は、『教えろ!』と大きな声で言った。
すると、『ハイハイ。分かったょ。めんどくせぇな。この廊下を歩いてくと、教室がある。その中。部屋を探せば、あるんじゃねぇの。』と言った。
けど、遥華が死んだかどうかの質問に答えていない。
私は、言った。
『で、生きてるよね?』
すると、『そんなこと、知らねぇよ』と言った。
私は、このまま聞いても、ずっと知らないと言うだけと思った。
だから、私は、言った。
『分かった。もう消えて!2度と現れるな!』
そう言って、走っていった。
そして、走っていくうちに、教室を見つけた。
私は、勢いよく扉を開けた。
そして、言った。
『遥華〜!』
返事がなかった。
私は、色んなとこを探した。
すると、教卓のしたに、スーツケースがあった。
私は、それを見た瞬間嫌な予感がした。
今は、見たくない。
だから、それを廊下に持っていった。
そして、それを引いて歩き始めた。
私は、次の部屋を見つけたら、そこで開けることを決めた。
けど中々、見つからなかった。
私が少し、休憩している時、現れるなって言ったのに、現れた。
私は言った!
『この中身は?知ってんの?』
すると、『あ~知ってるさ!この顔の持ち主だしな』と指を指した。
そして、私は、気づいた。
また、顔が違う。
えっ!
じゃあこの中は、遥華じゃない!
私は、聞いた。
『遥華じゃないってこと?』
すると、『そうゆうことだな』と答えた。
私は、戻ろうとしたその時。
『もう戻れないぜ。』とコンピュータが言った。
私は、嘘だと思って、戻ろうとした。
けど、ほんとだった!
私は、後悔した。
あの時、見とけば・・・こんな事には、ならなかったかもしれなかったのに、と。
私は、とりあえず、スーツケースの中を見た。
すると、コンピュータが言ってることは、本当だった。
私の知らない人の死体だった。
私は、その場に座り込んだ。
私は、コンピュータが目の前まで、来てる事さえ、気づかなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。