第58話

情報探し
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2018/07/27 09:22
ベットがボロボロで寝れない。










これじゃあ、床で寝ているのと変わらない。









こんなベットでよく王は眠れたな。










私は、無理だ。









それにしても、どうやって情報を集めよう。










とりあえず寝れないし、この城の中を見てまわりながら考えよう。










私は、部屋を出て、歩き回った。









そして、王の部屋まで辿り着いた。













部屋からは、物音がして、影が二つもあった。











私は、王の部屋近くに行った。










そして、耳を傾けた。










何か分かるかもしれない。











『騙せたか?』









『もちろんです。』










王とカイトだ。









変な会話をしている。








もう少し聞いていこう。








『本当にあの女が蘭なのか?』









『はい。そうです。』









『俺は、何年眠っていたことになってるんだ?』







その言葉を聞いた瞬間、確信した。







嘘だったのか。










本当は、眠ってなんか無かったんだ。









王もカイトも信用出来なくなった。








元々、信用してないが、疑っている程度だった。






だが、今のでもう、完全に信じられなくなった。









この城に絶対に私を裏切らない人が居てほしいな。








そしたら、利用できるのに。












私は、続きも聞きたかったが、カイトがドアの方をチラチラ見始めた為、やめた。












でも、何で眠っていたなんて嘘を付いたんだ?










別にそんな嘘をついたって意味がないじゃないか。










いや、もしかして、何か意味があるのか?












分からない。










カイトは、簡単に殺せると思っていたのに、簡単には、無理そうになった。













情報を隠している所は無いのか?











私は、歩きながら、考えた。









その時だった。










『蘭様?』









後ろから声がした。











私は、警戒をしながら、後ろを向いた。









ただのメイドだった。











私は、目付きを柔らかくして言った。









『どうしたの?』









『蘭様、お会いしたかった!私くし、さなと申します。覚えて下さっていますか?』










メイドは、不安そうな顔をしている。











さななんて知ってるわけがない。












でも、知っていることにしとこう。








この人は、利用出来る気がする。









『もちろん!さな、私も会いたかったわ。』










『蘭様!』








さなが抱きついてきた。











蘭は、さなってやつと仲がいいのか?











なら、試しに聞いてみるか。










『情報を隠している所まで案内してくれない?』












どうだろう。










あれ?








答えてくれないのか。










無言はやめて欲しい。












『いいですよ。』










しばらくした後に、暗い声でさなが言った。











何か問題があるのか?












まぁ、いいか。










私は、さなについて行った。










あー、早く情報が欲しい。









情報を集めたら、カイトを最初に殺す。












絶対に逃がさない!









逃げられたら、殺せれるまでずっと追いかける。












それはそれで面白そうだ。












鬼ごっこってやつだ。








捕まったら、殺される。








リアルな鬼ごっこだ。











そうだ!











逃げる時間を三秒だけあげて、鬼ごっこ形式でカイトを殺そう。








面白そうだ。












その日が楽しみだな。

























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