第30話

命の危機
203
2018/04/09 11:45
戦いは、今の私が勝つ。 




魔法は、とても強くなった。





だから、閻魔には、負けないはず。




私は、そう思ってた。




けど、違った。




閻魔は、私の力を軽々と止めてしまった。


私は、なぜ止められたのか謎だった。




その時、私は、もしかしたら、閻魔は、前よりも、強くなっているんじゃないかと思った。







それでも、私は、諦めなかった。




何度も傷がつくまで魔法を当てる。





でも、どんなに強い魔法で攻撃しても、全部止められてしまう。



そして、私は、確信した。




閻魔が強くなっている事に。





それと同時に、私は、閻魔の作戦に気づいた。



これは、罠。



体力を消耗させるための。



だから、攻撃をしては駄目だ。






魔法を使わせなくさせようとしてる。




さっきもこんなことがあった。




なのに、また、罠に、はまりそうだった。





でも、じゃあどうすればいいのか?




素手でやっても、効かない。




昔の閻魔には、素手でも、少しは、効いたかもしれないけど。





今は、無理。


素手でやれば、怪我をするだけ。





私は、考え込んでしまった。




閻魔が近づいてきているというのに。





でも、何も思いつかなかった。



だから、閻魔を見た。



何か弱点があるかもしれないから。




でも、遅かった。


閻魔は、目の前まで来てしまって居たから。





そして、閻魔は、私に攻撃をしてきた。




私は、お腹を殴られて、吹っ飛ばされてしまった。





閻魔のパワーは、凄く上がっていた。



だから、私は、すぐには、立ち上がる事が出来なかった。



その後、閻魔は、私が座り込んで居るのを見た。




そして、閻魔が、少しの間、笑った。





笑い終わった後、閻魔が近づいてきた。





私は、恐怖心で、魔法を連打してしまった。




死にたくない。殺されたくない。負けたくない。





その時、それしか頭に無かった。




だから、どんどん魔法を使っていった。



そして、閻魔が目の前に来た時には、息切れしていた。




もう、私は、体力が限界だった。


私は、もう終わったと思った。




だから、目をつぶった。





でも、その時、結夢が助けてくれた。




閻魔には、結夢の攻撃は、効いてない。



けど、閻魔から、私を離してくれた。




それだけで、恐怖心が少し減った。




そして、結夢が言ってきた。




『体力を回復してください。どこまで持つかわからないけど、バリケードを作ります。閻魔は、強くなってます。だから、意味がないかもしれません。それでも、やってみますね。』






『ありがと。』



私は、言った。



その後、琉も言った。




『俺も手伝うよ。結夢のバリケードに俺の力を貸す。そうすれば、少しは、バリケードが強くなる。俺も戦います!』




『ありがとう。』




私は、息切れしながらも、言った。




そして、琉と結夢がバリケードを作ってくれた。





私は、弱い回復魔法を繰り返した。






でも、バリケードは、一瞬にして壊れた。




だから、体力は、ほとんどそのままだ。



そして、閻魔は、結夢と琉を吹っ飛ばした。




私は、喋る体力もそんなに無かった。





その後、閻魔は、私の方に、近づいてきた。





私は、もう恐怖心で何も思いつかなかった。




何度も、落ち着け、落ち着いて考えろ、と心の中で呟やいた。



けど、焦ってしまう。






どうすればいいのか。分からない。



もう、何かを考えるだけで、頭の中が混乱した。



そして、閻魔は、あと少しで、目の前に来てしまう。


でも、奇跡的に、閃いた。




閻魔が来る前に、体力をできるだけ回復させる。



だから、私は、たった少し可能性を信じて、弱い回復魔法を繰り返すことにした。




もしかしたら、少しは、回復してくれるかもしれないから。




だから、私は、恐怖心で怯えながらも、弱い回復魔法を繰り返し始めた。

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