戦いは、今の私が勝つ。
魔法は、とても強くなった。
だから、閻魔には、負けないはず。
私は、そう思ってた。
けど、違った。
閻魔は、私の力を軽々と止めてしまった。
私は、なぜ止められたのか謎だった。
その時、私は、もしかしたら、閻魔は、前よりも、強くなっているんじゃないかと思った。
それでも、私は、諦めなかった。
何度も傷がつくまで魔法を当てる。
でも、どんなに強い魔法で攻撃しても、全部止められてしまう。
そして、私は、確信した。
閻魔が強くなっている事に。
それと同時に、私は、閻魔の作戦に気づいた。
これは、罠。
体力を消耗させるための。
だから、攻撃をしては駄目だ。
魔法を使わせなくさせようとしてる。
さっきもこんなことがあった。
なのに、また、罠に、はまりそうだった。
でも、じゃあどうすればいいのか?
素手でやっても、効かない。
昔の閻魔には、素手でも、少しは、効いたかもしれないけど。
今は、無理。
素手でやれば、怪我をするだけ。
私は、考え込んでしまった。
閻魔が近づいてきているというのに。
でも、何も思いつかなかった。
だから、閻魔を見た。
何か弱点があるかもしれないから。
でも、遅かった。
閻魔は、目の前まで来てしまって居たから。
そして、閻魔は、私に攻撃をしてきた。
私は、お腹を殴られて、吹っ飛ばされてしまった。
閻魔のパワーは、凄く上がっていた。
だから、私は、すぐには、立ち上がる事が出来なかった。
その後、閻魔は、私が座り込んで居るのを見た。
そして、閻魔が、少しの間、笑った。
笑い終わった後、閻魔が近づいてきた。
私は、恐怖心で、魔法を連打してしまった。
死にたくない。殺されたくない。負けたくない。
その時、それしか頭に無かった。
だから、どんどん魔法を使っていった。
そして、閻魔が目の前に来た時には、息切れしていた。
もう、私は、体力が限界だった。
私は、もう終わったと思った。
だから、目をつぶった。
でも、その時、結夢が助けてくれた。
閻魔には、結夢の攻撃は、効いてない。
けど、閻魔から、私を離してくれた。
それだけで、恐怖心が少し減った。
そして、結夢が言ってきた。
『体力を回復してください。どこまで持つかわからないけど、バリケードを作ります。閻魔は、強くなってます。だから、意味がないかもしれません。それでも、やってみますね。』
『ありがと。』
私は、言った。
その後、琉も言った。
『俺も手伝うよ。結夢のバリケードに俺の力を貸す。そうすれば、少しは、バリケードが強くなる。俺も戦います!』
『ありがとう。』
私は、息切れしながらも、言った。
そして、琉と結夢がバリケードを作ってくれた。
私は、弱い回復魔法を繰り返した。
でも、バリケードは、一瞬にして壊れた。
だから、体力は、ほとんどそのままだ。
そして、閻魔は、結夢と琉を吹っ飛ばした。
私は、喋る体力もそんなに無かった。
その後、閻魔は、私の方に、近づいてきた。
私は、もう恐怖心で何も思いつかなかった。
何度も、落ち着け、落ち着いて考えろ、と心の中で呟やいた。
けど、焦ってしまう。
どうすればいいのか。分からない。
もう、何かを考えるだけで、頭の中が混乱した。
そして、閻魔は、あと少しで、目の前に来てしまう。
でも、奇跡的に、閃いた。
閻魔が来る前に、体力をできるだけ回復させる。
だから、私は、たった少し可能性を信じて、弱い回復魔法を繰り返すことにした。
もしかしたら、少しは、回復してくれるかもしれないから。
だから、私は、恐怖心で怯えながらも、弱い回復魔法を繰り返し始めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!