第57話

対面
163
2018/07/23 07:56
中もすごい汚れてて、きたない。






入った時、最初に私が思った事だ。








『中も汚くなってしまったのね。』










『はい、掃除はしてるはずなんですけど。』









もうしわけなさそうにカイトが言ってきた。







『ごめんなさい!綺麗よ。特にこことか!』







掃除してんのにこんなに汚いのはやばいでしょ。











『蘭様は、やはり、優しいお方ですね。』










『そう?』








と会話をして、微笑みあった。









別にこいつの笑顔なんていらない。












逆に絶望した顔がみたいんだ。








絶対、いつかは殺す。









王もな。







私が体験したことをお前らにも体験させてやるんだ!








『ここです。』









色々考えていたら、いつの間にか着いていた。









『この部屋に王はいるのよね?自分で開けるから開けないで大丈夫だからね。』







『ええ、そうです。かしこまりました。』








私は、深呼吸を一度して、ドアを開けた。













そこには、古いベットで寝ている王が居た。











私は、近くに行った。









『あなた!目を覚まして!』











私は、揺さぶった。








名前が分からないし、とりあえず、あなた、でいっか。





これは演技だ。










『落ち着いてください!蘭様。』











焦っているな。









成功だ。









『ごめん、なさい。』










私は謝った。









その瞬間…!








『蘭!?蘭の声がした!』











王が急に目を覚ました。











『あなたー!』






私は、走って抱きつきに行った。









あー、こんなこと本当はやりたくないのにな。










『蘭、蘭なのか?』









『ええ、そうですよ。』












嘘泣きをした。










ここまでやれば、疑われないだろう。








これで疑われたら、無理してやった意味が無い。









『良かった…。本当に安心をした。』










『わたしも安心しましたよ。』













王と私は、笑いあった。







怪しいな。何年も眠っていた人がこんなことだけで目覚めるのか?











嘘をついてるんじゃないのか?













まぁ、どうでもいいや。










それよりも、早く試したいことがあるし試すか。









『ねぇ、もう迷路と謎解きが嫌いになったの。何でか分からないけど。ごめんなさい…。』










どうだ、疑われるか?











『そうなのか。でも、これからまた、好きになるさ。』










やっぱ、そんな簡単には、止めさせられないか。
















これから、徐々にやっていこう。










それに、こいつらっていずれ死ぬんだし。









最初のターゲットはカイトだ。








今日の夜にでも、殺し方を考えておこう。









殺すなら、早めの方がいいだろうし。









いや、早すぎても、私が疑われるだけか。









まぁ、とりあえず、今日の夜、明日の計画を立てよう。







でも、殺す前にまずは、情報を集めないとだな。









カイトを殺すのは後にして、情報集めをしよう。










さて、この世界の他にもこんなとこが他にもあるんだろうか。










気になるな。









まぁ、後にわかる事だからいっか。














私は、憎い、とても憎い、お前らが。









だから、復讐するんだ。







絶対に止めない。






いや、止められないんだ。








もう誰も私を止めることは出来ない。



プリ小説オーディオドラマ