魔法の練習していくうちに、一々、長い文を言わなくても、魔法が出来るようになった。
だから、最後の部分だけ言う事にした。
すると、前よりもスピードが早くなった。
だから、自信が付いた。
そして思った。
二日後で良かったと。
そして、あっという間に二日が過ぎた。
二日目になった。
私は、図書室で待っていることにした。
でも、中々、来なかった。
その時、神様が現れた。
その時、黒い影が神様の所へ、走って行った。
そして、黒い影が言っていた。
『どうしたんですか?天国は、まだ無事ですか?』
そして、神様が答えた。
『うん。平気よ。だから、さきに、天国に戻って、皆を見ててくれないかしら?私は、この子と一緒に行くわ。』
でも、その時、私は、気づいた。
本物の神様じゃない。
偽物だってことに。
だから、私は、すぐに言った。
『待って!その神様は、偽物!本物じゃない!』
すると、黒い影が言ってきた。
『えっ!でも、神様ですよ?見た目も口調も。』
『そうよ。私は、本物よ。』
神様が言った。
『違う!それは、閻魔だよ。騙されないで!』
私は、言った。
『じゃあ、何処が違うんですか?』
黒い影が言った。
『背中のマークが違う。』
私は、言った。
『見せてください。本物の神様なら、別に見てもいいですよね?』
黒い影が言った。
『チッ!バレたか。どうやってわかった?』
閻魔が言った。
『服の中を見ることが出来る魔法。』
私は、言った。
『はっ!お前、言ってないのに?』
閻魔が言った。
『はい。上達しましたから!心の中で強く思えば、出来るようになりました。あと、全文言わなくても、起動出来ます。だから、諦めてください。もう私の勝ちです。』
私は、言った。
『まだ決まってねぇよ。約束は約束だ。今から、勝負開始だ。手加減はしねぇからな。』
閻魔は、諦めなかった。
だから、私は、戦う事にした。
私の作戦は、心の中で使いたい魔法を強く思って、なんの魔法を使うか分からないようにすることだ。
だから、その作戦通りにやろうとした。
けど、無理だった。
閻魔の動きが速かったから。
間に合わなかった。
だから、私は、作戦を変えた。
口に出すが、最後の部分しか言わない。
そうすれば、素早く動けるような気がしたから。
そして、実践した。
すると、閻魔に魔法が当たった。
だから、私は、嬉しかった。
そして、手加減無しにどんどん魔法を当てていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!