第14話

閻魔の腕
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2018/01/24 11:23
私は、しばらく、頭が真っ白だった。



そして、もう一度、血塗れの、床を見ようとした。



けど、怖くて、見る事が出来なかった。




だから、顔を下に下げる途中で、顔を上げてしまった。



その時、床の血が揺れた。


なぜ揺れたのか、不思議で怖かった。



私は、何も動いてない。



その時、足の方に、何かの気配がした。



その時、足首を捕まられた。


私は、床を見る時、震えてしまった。


そして、見てみると、閻魔の腕だけが私の足首を捕まっていた。


私は、驚きで、心臓が止まるかと思った。


腕だけってのが、とても怖かった。


けど、気になる気持ちもあった。


だから、見てみた。


すると、閻魔の他の部分は、私から少しだけ離れた場所にあった。


その時、閻魔の腕が、私の足を何処かに、引っ張ろうとしていた。


だから、私は、その腕を振りほどこうとした。


けど、中々、離れなかった。


私は、手で持つのが怖かった。


だけど、もう手を使わないと、振りほどくことができない気がした。


だから、私は、手を使った。


無事に振りほどけた。



けど、閻魔の腕は、ベトベトしていた。


気持ち悪くて、怖かった。



腕だけなのに、閻魔の腕は、まだ動いている。


私は、早く離したくて、閻魔の方へ投げた。


そして、気づいた。


自分が血まみれになっていた事に。



閻魔の腕をとるのに、夢中になってしまった。


だから、気づかなかった。


神様か閻魔か分からない血が足や手、顔などに付いてしまっている。


私は、早くこの血を取りたかった。


誰の血か分からない血なんて不気味で怖い。



そう思っていた時、またあの腕が、こっちに来た。


私は、もう来るなと思った。

だから、言った。


『来るな!来るな!来るな!』


けど、腕は来た。


そして、目の前まできた。


私は、何も武器を持っていない。


だから、手を使うしかない。



けど、もうあのベトベトしたのは、触りたくなかった。


その時、声が聞こえたした。



でも、なんて言っているか、分からなかった。


聞いた声は、聞いたことがあったような気がした。



考えていると、分かった。


神様の声だ!


私は、すぐに神様の方を見た。


すると、少しだけ、動いた。



私は、ずっと見ていると、気づいた。


私は、手で何かを伝えようとしているように思えた。



けど、何を伝えたいのかは、分からなかった。



その時、背中に、何かが、登ってくるような気がした。


そして、背中を触ってみた。



すると、ベトベトしていた。


私は、ベトベトって事で分かった。



閻魔の腕だ。



でも、何処にいるか見つからなかった。


きっと、捕まえようとしている手を避けているのだろう。


そう思った。


その時、背中にベトベトで冷たい物が入ったような気がした。



私は、大体予測がついた。


やっぱり、閻魔の腕だった。


私は、すぐに出そうとした。


けど、中々、背中から離れなかった。




その時、上から腕が、出てきて、首を絞めてきた。


私が、はずそうとしても、はずれなかった。



どんどん、苦しくなっていった。


その時、ひらめいた。


もしこれが、少し離れた閻魔の本体の考えで、動いているとしたら、少し離れている閻魔の頭を殴ればと思った。


私は、息ができなくなる前に、少しづつ前に進んだ。


でも、その時、閻魔の腕が首から離れた。



神様が、閻魔の頭を手で殴っていた。


私は、ぎりぎりだったから、助かった。


けど、その後、神様の動きが止まった。


私の為に、力を使ってくれたのだろうか。




私は、感謝の気持ちと、申しわけない気持ちが湧き上がってきた。



私は、すぐに神様に近づいた。



すると、何か言ってきた。


『薬、それを失くしたの。何処かに、落ちているはずだわ。探してくれないかしら。それがあれば、回復するの。』


そう言って、また目をつぶってしまった。


私は、誰かがいて欲しかった。


けど、血の中に手をいれて探すのも嫌だった。


その後も、悩んだ。



その結果、私は、薬を探すことにした。




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