天上は、どんどん迫って来て、止まりそうにもなかった。
このまま顔を上げていると、針が当たってしまいそうだった。
その時、私は、下に下げようか、悩んだ。
死にたくない。
けど、血が口に入るのもやだった。
そう考えると、もう少しで当たりそうな所まできた。
その時、私は、決心した。
死ぬよりは、ましだと、思いながら、私は、顔を少しずつ下げた。
そして、私の予想通りになった。
口に血が入ってきた。
気持ち悪い。
私は、そう思った。
けど、顔を上げたら、もうぶつかってしまう。
だから、私は、我慢をした。
そして、針がもう当たりそうな時、天上は、止まった。
私は、ホッとした。
私は、しばらく、動かないでいた。
けど、限界がきてしまった。
血が入り過ぎて、もう無理と思った。
口の中は、きっと、真っ赤だと思う。
でも、顔を上げることもできない。
私は、だんだん、意識が薄まってきた。
やばい。もう無理。
そう思った時、私は、意識を失った。
でも、少しだけ、感覚があった。
そして、感覚も失いそうになった時、お守りが光った。
目は、開けられないけど、光を強く感じた。
でも、それと同時に、感覚も全て、失った。
しばらくして、私は、目を覚ました。
私は、ドバっといきよいよく起き上がった。
それと同時に、針があるのを思い出して、上を見た。
針が無かった。
それに、知らない場所だった。
私の頭が混乱している時、目の前に、神様が現れた。
そして、言ってきた。
『大丈夫?』
私は、『はい』と小さな声で答えた。
その後、私は、疑問に思ったことを聞いた。
『ここ何処ですか?私は、死んだの?』
『いいえ。ここは、お守りの中。お守りの中には、私がいたのよ。』
私は、驚いた。
そして、もう一度、聞いた。
『お守りの中って、どうやって?出れるんですか?』
『出れるわよ。でも、今は、出ない方がいいわ。貴方も知っているでしょ?今は、針がたくさんあるの。』
神様は、答えた。
私は、返事をせず、周りを見渡した。
何も置いていなかった。
私は、最初は、不安だった。
けど、安全だと知って、段々、安心してきた。
そして、私は、『ずっとここにいられるんですか?』と聞いた。
こんな安全なら、ずっといたい。
そう思うようになった。
けど、神様は言った。
『ごめんなさいね。それは、出来ないわ。私も、あと、少ししたら、消える。魂だけになるわ。貴方には、見えなくなってしまうの。このお守りの中もずっと安全な訳では、無いの。それと、伝えとく事があるわ。それは、・・・』
言っている途中で、神様は、消えてしまった。
私は、周りを見渡した。
けど、居なかった。
私は、何かないか探した。
何も無かった。
なぜ、ここにいては、ならないのか謎だった。
何も頭に浮かんでくる事が無かった。
だから、私は、その場に座り込んで休憩をした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。