もう恥ずかしくて今すぐ逃げ出したくて私は扉に向かって走った。
すると、腕を掴まれ引き止められた。
もう何も言えなかった。
あんなこと言ってもう保健室に来れなくなったらって思うと 涙が止まらなかった。
泣いてる顔なんて見せれなくて私はうつむいたまま聞いた。
中島先生はそう言うと私を後ろから抱き寄せた。
というと中島先生は私の顔を上げ、唇にあたたかいものが触れた。
それは私のファーストキスで幸せな気持ち以外なにものでも無かった。
中島先生の瞳は優しい瞳をしてて、私の心まで見透かしているようだった。
私は夢だと思った。けど夢じゃないみたい。
キーンコーンカーンコーン
大好きです。
この一言は心の中に納めておくことにしよう。
「大好きです」この言葉が言えない日が来ませんように。
私の初恋。
叶ったみたいです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。