第3話

4,209
2017/11/09 08:55
あなた

好きです

健人
健人
ん?
あなた

中島先生が…好きなんです…!

もう恥ずかしくて今すぐ逃げ出したくて私は扉に向かって走った。

すると、腕を掴まれ引き止められた。
健人
健人
あなた?
あなた

もう何も言えなかった。
あんなこと言ってもう保健室に来れなくなったらって思うと 涙が止まらなかった。
健人
健人
俺の、好きな人ってお前だよ?
あなた

…え?

泣いてる顔なんて見せれなくて私はうつむいたまま聞いた。
あなた

…なんですか?

健人
健人
だから、俺はあなたが好きなの。
中島先生はそう言うと私を後ろから抱き寄せた。
あなた

先生っ…そんなの嘘… でしょっ?

健人
健人
好きな人に嘘なんかつきたくないから。
というと中島先生は私の顔を上げ、唇にあたたかいものが触れた。
それは私のファーストキスで幸せな気持ち以外なにものでも無かった。
健人
健人
俺ずっとお前の、いや、あなたの側にいるから安心しろよ。約束する。
中島先生の瞳は優しい瞳をしてて、私の心まで見透かしているようだった。
あなた

私、先生のこと大好きです…ずっと…

健人
健人
俺もあなたが大好き。
健人
健人
付き合おっか。
あなた

え?

健人
健人
あなたやだ?
あなた

いーえ、夢じゃないかなぁって…笑

私は夢だと思った。けど夢じゃないみたい。
健人
健人
じゃあ、俺のハニーあなた!これから俺とお前はずっと一緒だから!な?
あなた

先生っ笑

もちろんです。

キーンコーンカーンコーン
健人
健人
チャイム鳴っちゃったな。じゃあまた放課後。
あなた

はい!先生、

健人
健人
ん??
大好きです。


この一言は心の中に納めておくことにしよう。
「大好きです」この言葉が言えない日が来ませんように。
あなた

なんでもないです!

健人
健人
なんだよ笑笑 
じゃあな!頑張れよ。
あなた

はい!

私の初恋。

叶ったみたいです。

プリ小説オーディオドラマ