第13話

Chapter 13
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2017/11/21 09:23
「はーい、じゃあ、座ってくださいー」

ホームルーム開始のチャイムが鳴り、先生が言った。

「文化祭まであと2週間になりました。なので、みんな実行委員を中心に頑張っていきましょう。」

やることはちゃんとやるのに、身だしなみには興味が無いのかな?

私の席は、前から3番目、廊下側から4番目という真ん中ら辺の席。

だから先生の事がよく見える。

今日もなんとなーくメガネ曇ってるし。

前髪もメガネにかかってる。

もうちょっとちゃんとしたらモテそうなのに。

なんて考えながらじーっと先生を見ていた。

すると、目が合い、

「藤咲さん、何かありますか?」

と聞かれた。

「あ、いえ!なんでもないです!」

「そうですか、じゃあ、ホームルーム終わりますね。」

きりーつ!気をつけー!礼ー!

いつも気合が入っている野球部男子が号令をかけて、ホームルームは終了した。



「あなた!数学のノート見して!頼む!」

号令をかけて一目散に私の所へ来たのは、幼馴染の陸だった。

「もー、陸またぁ?ちゃんとやって来なよー。」

と言いつつもノートを差し出した。

「ありが…」

陸が取る瞬間に上に引き上げた。

「駅前のクレープ食べたい。」

陸は、え!という反応をしたあと、渋々、

「…分かった。」

と、返事をした。

「はい、交渉成立!」

私はまた陸にノートを差し出す。

「あなた…。お前は俺の小遣い減らす気か!?」

「えー?いいじゃん!ギブアンドテイクってやつ?」

「というか陸がやって来ないのが悪いっ!」

すかさず、近くにいた千紗が言う。

「よく言った!」

いぇーい!とハイタッチした。

すると、陸は悔しそうにノートを写し始めた。

なんか、しゅん。ってしてて可愛いなぁ。

なんて千紗と言いながら今日も一日が始まった。

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