第24話

Chapter 24 ー先生の家ー
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2017/12/07 08:25
「ひき肉とー、玉ねぎとー、パン粉と卵?あと牛乳もかな?」

先生の冷蔵庫に入ってるものがわからない…。

まー、いっか!

私はそのほかにも食材を買い、スーパーを出た。

「あ!先生!」

先生はスーパーの壁に寄りかかっていた。

「はい、」

と手を出してくる。

「え?」

何を求められているのかわからず、首をかしげた。

「袋かせ。」

「あ、ありがと!」

こう言う、さりげないところもいいよね。

あ、だからさっきスーパーどこ?って聞いてたのか。

「あと、外で、俺がダサくない時は、名前で呼べ。バレる。」

「あ、そっか。わかった。」

そのあとは特になにも話さず、マンションへ向かった。



「ただいま。っと。」

先生はボソッと言う。

「お帰り。」

「お前も今帰ってきただろ。」

「え?だって返してもらえた方が嬉しいでしょ?」

そうだよ。ただいまって静かな家に言うだけなんて、寂しい。

「まぁな。」

「ただいま!」

“お帰り”って言って?と言うふうに先生に言った。

「お帰り。」

「うふふ。」

“お帰り”って言ってくれただけなのにすごく嬉しい。

「なんだよ。」

「なんでもなーい。」

「お腹すいたー!ご飯作ろ!」

私は靴を脱いで、キッチンへ向かった。

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