第30話

Chapter 30 ー好きー
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2017/12/07 08:28
ドンッ

え…?

急に手が離され、目を開く。


そこには…


息を切らした先生が立っていた。



私は口の中に詰め込まれたタオルをとる。

「せん…せい…。」

そう呼ぶと、さっきまで倒れていた男はよろよろと立ち上がった。

すると、すかさず先生は男の首の後ろを叩いて、気絶させた。

「はぁ、はぁ、大丈夫か!?」

先生はすぐ私に駆け寄ってくれた。

「せんせぃ…。」

私は先生に抱きついた。

「怖かったよぉ〜。うわああ。」

「ごめん、俺がもっと早く来れてたら…」

「先生はっ…悪く…ない…よ」

嗚咽混じりの声が公園に響く。

「ごめんな。大丈夫。大丈夫だから。」

いつもと違う先生の優しい声。

そして、私は泣いて泣いて、泣きまくった。

まるで生まれたての赤ちゃんみたい。

「俺が居るから。」

泣き続けている私の頭を撫でて、優しく包み込んでくれた。



先生、助けてくれてありがとう。


先生は私のヒーローだね。


そして、私はこの時確信した。




私は先生が…




好き。







ーさなからー

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