第40話

Chapter 40 ー先生目線ー
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2017/12/29 09:11
ー先生目線ー

それから俺は、あなたを部屋まで運んだ。

「着替えさせるか。」

というか、何に着替えさせればいいんだ?

俺は無造作にクローゼットを開ける。

すると、その中にパジャマらしきものが入っていた。

「これでいっか。」

ブレザーを脱がせ、カーディガンも脱がせる。

「あー、教師が生徒にこんな事して良いのかよ。」

前回は、俺は知ってたけど、あなたは俺の事知らなかったし、まぁいいか。と思った。

「つーか、お互いふつーに家に出入りしてんだからもうすでにアウトなのか?」

まぁ、いいや。

さっさと着替えさせちまおう。

俺は出来るだけ見ないようにしながら着替えさせた。


「よし。」

あとは起きるのを待つだけだな。

でも、このままだったらどーすりゃいいんだよ。

とりあえず待てるだけ待ってから考えるか。

俺はそう思い、バッグの中から書類を取り出して、仕事をする事にした。



ふと時計を見ると、7時前だった。

さっきからピロンピロンとあなたの携帯が鳴っている。

心配した友人らがLINEをしてきているのだろう。

もう一回くらい氷を取り替えた方がいいかと思い、あなたの様子を伺う。

「まだ大丈夫か。」

そう言って、机に戻ろうとした時、ちょうどあなたが起きた。

「起きたか?」

俺はあなたに問いかける。

良かった。

もし、風邪じゃなくて他の病気とかだったらどうしようかと思っていた。

それに…。

本当に心配していた自分もいる。

そう気づき、可笑しくなる。

他人に興味がない俺がこんな事思うなんてな。

俺はあなたのいるベッドの端に座りながらあなたと話し始めた。

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