第63話

Chapter 63
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2017/12/29 09:14
私と千紗は顔を見合わせ、とりあえず付いていくことにした。

正直、先生とあんまり関わりたくないんだけど、、


人目の付かなそうなところへ行き、先生が話し始めた。

「驚かせて悪かった。」

「先生、どう言うこと?」

私は先生に問いかける。

「その、色々あって…悪いが、今は言えない。」

私達はしばらく黙り込む。

どうして言ってくれないの…?

やっぱり、私の事、嫌いになったのかな?


「…分かった。先生の事は直樹さんで良いのかな?」

私は渋々了解をした。

「あぁ、頼む。」


すると、先生が少し間をあけて、


「小林、ちょっとあなたと二人で話がしたい。」


そう言った。

千紗は何も言わず、何が考えているようだった。

“2人にしないで”

私は、千紗をすがるような目で見ていたと思う。



今度は、千紗がじっと先生を見つめながら言う。



「…先生。あなたを泣かせるようなことしたら、許さないから。」



千紗…。


そんなこと言ってくれるのは千紗くらいだよ。



「…分かった。約束する。」



すると、千紗はトンッの肩を叩きながら、この場を去った。



もうそれだけで涙が出そうだった。



千紗は、ちゃんと向き合えって背中を押してくれた。



千紗、ありがとう。

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