おお、この人一般の人だ。
うん、ダンディな感じでイケメン。
んー、先生はやっぱり一位かな?
と言うか、一位になってほしいな。
って事はー、青木先生か、陸か、あとは一番左にいる人かな??
私と千紗はテンションが上がり2人で騒ぐ。
『陸おめでとーっ!』と千紗と2人で叫ぶと陸は笑って手を振ってくれた。
お願い。
先生を呼ばないで…!!
キャーッ!と言う黄色い声援が飛び交った。
やっぱり、青木先生は人気だなぁ。
すると、青木先生はみんなに笑顔で手を振る。
うわぁ、この笑顔でやられた子いっぱいいるよ、、
お願い!
先生…!
キャーッ!と、青木先生の時よりさらに大きな声援だった。
ズキン、と心が痛む。
でも…
私は思わず座り込む。
だって…
お、しっかり番宣してる〜!
次は、青木先生…。
あー、もう!早く聴きたい!!
青木先生は、またニコッと笑顔を振りまく。
青木先生は一瞬固まる。
すると、チラッと先生を見た。
そして、急いで前を向く。
今きっと、青木先生、先生に睨まれたか、『おい、言うなよ?』って言う圧があったんだろう。
ダサい先生じゃない、カッコいい先生がいるんだもん。
ちょっと戸惑うよね。
アイドルかよ。って突っ込みたいとこだけど、ここは我慢。
さすが、青木先生。
遊んでる感が出てる…
けど、本当はいい先生なんだよね。
それをみんなも知ってるから、みんなからにんきなんだよなぁ。
次はいよいよ…
先生…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。