あー、好き。
私は、先生を眺めながら言った。
今、私達はあまり人がいない穴場的な場所でお昼ご飯を食べていた。
渡り廊下に先生がいる。
それ何回目だよ、
そしてすかさず千紗が突っ込んだ。
んー、なんか今ね。
好き!っていう時期なんだよなぁー
え、ダサいのに好きなの?
いや、なんかさ。
営業スマイルな感じで笑ってる時もあるんだけどさ、たまーにだけど、
子供みたいに笑う時があるんだよね〜
……私には違いがわからん。
いーの!
私だけ分かれば!
あー、はい。そーですねー。
千紗は、「はぁー惚気かよ。」みたいな感じで言った。
え、でもさ。
ずっと見てたら他の女子とかと一緒にいるとこも見えちゃうじゃん。
あぁ…それは……嫌だね……。
もうね、本当いや。
でも、そーゆー時ね。こういう妄想すんだよ。
妄想っすか。
そーなんすよ。
まず楽しそうに女子生徒と先生が喋ってたとする。
そんで、先生は私のものだ!って分からせるために、
先生に近づき!メガネを取って!そして前髪をあげるっ!そして…!
そう言った瞬間、何か教科書とかで頭を叩かれた。
イテッ
私は、振り返る。
すると、そこには……
あ、先生…
あははー、こんにちはー。
もう少し落ち着いてください、藤咲さん。
あぁ、そうだ。あとで、準備室に来てください。
手伝っていただきたいんです。
あ…わかりましたー。
はい、今のを訳すと。
「うるさい、黙っとけ。あとで準備室こいよ?」ですね。
…説教まではいかないけど、絶対なんか言われるじゃん!
よろしくお願いしますね。
そう言って去って行った。
わー、怖い。
んで、さっきの続きは?
え、今それいう?
もちのろんっ!
先生に近づき!メガネを取って!前髪をあげるっ!そして!
ネクタイ引っ張ってキスする!
おぉ〜!!!
その瞬間、先生の顔が目の前にあった。
えっ…?
そして、キスをされた。
そのまま、私の耳元で囁く。
好きだよ、あなた。
っ!
私は耳を抑え、口をパクパクさせながら、顔が赤くなるのを感じた。
そして先生は、ふっと笑う。
ばーか。
な、なに!?
それは反則でしょ!?
大丈夫ですよ、周りに人は居ないようですし。
それに、そう言わせるように煽ったのは藤咲さんでしょう?
あー、もう!
絶対からかってるでしょ!?
次の授業、遅れないでくださいね。
実験ですから。
はーい!
千紗は呑気な声で返事をする。
もー、なんなんですか先生!!!
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 165,250grade 11,687update 2024/04/17 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 309,412grade 16,037update 2024/03/30 - 恋愛
ただ、貴方の背中だけを……
中学で観た兄の試合で、忘れられない人と出会った__。 振り向いてほしい。 悲しませたくない。 応えたい。 でもどうしようもなく、好き。 行き交う“好き”のキモチ。 貴女が最後に選ぶのは、変わらず彼……? それとも……。 甘酸っぱい、切ない、恋の行方____。 ✑☁︎︎序章編..2話~340話 ✑☁︎︎本編編..344話~764話 ✑☁︎︎最終章編..766話~ ・ ・ ・ ※落ち不明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✁キリトリ✁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんな事あらすじに書きたくないけど、パクリなどは絶対にやめてください。
favorite 570,695grade 15,977update 2024/04/17 - 恋愛
言いなり
過激なBL作品です。私の自己満です。 苦手な方はスクロールを。 名前は 読者さんにご協力頂きました😭💖 沢山の方に読んでもらえて嬉しいです。 ネタが無くなるまで頑張ります😌💭
favorite 323,961grade 13,837update 2024/04/17 - 恋愛
近距離恋愛
🐯『ガキが』
favorite 176,465grade 9,151update 2024/04/14
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- 恋愛
僕にキミへの愛を語らせるな
後ろの席の男子が泣いていた…。 彼は学校一のモテ男と噂される「黒須 洸」 彼の涙の意味が気になり出してしまった私…。 そして、私は、ある事件をきっかけに彼の正体を知ることになる。 交わらなかったはずの 私と彼の物語が動きだす。 【後編↓↓】 https://novel.prcm.jp/novel/PL4yQDzVvwA2p4Gi5zBz 2020.12.27 キャプチャタイトルを変更しました 2021.2.5 タイトル一新|ω・`) 【イラスト】 立ち絵素材 わたおきば 様 表紙 ミカスケのお絵描き 様 Pixabay 様
- ホラー
崩れゆくこの世界で__
____20xx年 ×月○日 世界は崩れていった。 地面に咲く花は全て枯れ 美しかった空は黒く染め上げて まるで"絶望"を表しているような世界に変わっていってしまった。 原因は不明。 地には謎の生物が徘徊するようになった。 人々はその謎の生物を恐れ、逃げ続けていた……が謎の生物に殺されてしまう。 謎の生物と崩れていく世界……このふたつは果たして関係あるのだろうか……? 原因は謎の生物が引き起こしたものなのか…? 急いで解明しなくては世界は"崩壊してしまう" Unbroken Hope(崩れない希望)は謎の生物から人々を守るため、世界が何故崩壊していっているのかを解明するために日々戦い続けている __崩れていくこの世界で僕らは原因を見つけ出さなくては行けない。 怖くても 苦しくても________ 生きている限りは この絶望からは逃れられない
- ミステリー
最後の審判
同窓会をきっかけに、小学五年生の頃の記憶が蘇る。…記憶の中の自分達は、神と契約してこの地にとどまる怨霊を祓っていた。なぜ突然記憶が蘇ったのか。自分達には何ができるか。謎は、紐を解くように簡単ではないのである。 ミステリー、ホラー、コメディ、トラジティ。要素は様々。あなたはどう見る? 表紙、その他イラストは私 (チャプターの数を数えています) 第一章 6年越しのプロローグ 始発 一話 不穏な同窓会 二〜十五話 記憶共有 十六〜 黒い影編 十九話〜二十八話 ロンドン橋の少女編 三十一話〜
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。