第3話

馬鹿なのか
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2017/12/09 12:55
死神を名乗る男。私に一目惚れしたとか言ってやがる。
意味がわからない。
あなた

...はあ?
ちょ、え?えっと、あなたは死神で、
私に一目惚れをしたと。

死神
死神
うん!
あなた

で、自殺中の私を助けた。

死神
死神
そうだね。
あなた

うーんと、あなたがもし、仮にも死神だったとしたら私の命を奪うのが仕事じゃないの?

死神
死神
そうなるね。
あなた

じゃあなんで助けたの??

死神
死神
いや、だってそれは一目惚れしたし、好きな子に死んでほしいわけないよ!
あなた

ほんとにそれだけ?

死神
死神
え!?
あ、まぁ、助けてあげたら
「きゃあ!助けてくださってありがとうございます!
カッコイイんですね!好きになっちゃった!」
みたいな展開にならないかなー?なんて下心もあったけど...(小声)
あなた

...(ドン引き)

死神
死神
あー!!!
引かないでー!!
あなた

自殺してんのに邪魔されて嬉しいわけないじゃないですか。

死神
死神
はっ!確かに!
あなた

馬鹿なんですか。てかもっかい自殺し直すんで。邪魔しないでくださいよ。

こんな奴に構ってる暇はない。
さっさと楽になりたいんだ。
私は裸足でさっきの場所に戻ろうとした。
すると、後ろからものすごい力で腕を引っ張られた。
あなた

ッッ!!

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