そしてみかちんとさやぽんの嫌がらせ
が始まった。
まずは露骨な無視。
持ち物隠し。
クスクスと笑う2人
...ことごとく失敗。
ど天然なあみちゃんは嫌がらせされて
いることすら気づかなかった。
みかちんとさやぽんは次はどんな嫌がらせをするつもりなのか。
恐らく私を巻き込もうとしているのは確かだ。
顔を見合わせニヤッとするふたり。
あみちゃんが片時も肌身離さず
着けている銀のシンプルなブレスレット。
3年前に病気で亡くなったあみちゃんの
お母さんの形見だった。
思わず声を上げた私とみかちん。
さやぽんがみかちんをそう宥める。
2人が立ち上がって教室を出ていく。
ポツンと取り残された私は、残りの
おにぎりを一気に押し込んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。