第15話

再びゲームセンへ
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2018/01/16 09:15
あなたの後ろをぴったりと歩いて来たが、目的地に着いた途端、入口で絶句した。
牙河羅
牙河羅
ここって…
あなた

お気に入りのゲーセン

聞き覚えのある音楽。よく見る顔。近くには、よく使う駅まである。
あなた

よし、はいろー

オレが来たのは、しょっちゅう来てるゲーセンだった。あなたはここがお気に入りなんて言ってたが、まさか同じだったとは…。
彼女に手を引かれ、中に入る。冷房が効きすぎて、頭が痛くなった。この感覚もしょっちゅう味わう。
あなた

私は絶対、あのゲームをやる

牙河羅
牙河羅
おい、あれって…
あなたが指さしたのは、オレがここへ来たら絶対やる、あのゾンビシューター。こいつがそんなのやるとは…。
あなた

嫌だった?

牙河羅
牙河羅
い、いや!ぜんっぜん!
反応の仕方が別の意味で取られそうだが、あなたは首を少し傾げ、オレの腕を引っ張った。
幕をくぐって、銃を持つ。さっきまでの邪魔な感情は、それで一気に吹っ飛んだ。
あなた

負けないから

牙河羅
牙河羅
負ける気ねーし
''Ready…Go''
得点を見て、俺は呆気に取られた。声も出ない。
あなた

やったー!

隣では「新記録だー!」と喜ぶあなた。そして、映し出されたランキングの一番上に、彼女の得点が入れられた。
牙河羅
牙河羅
お前か…チャンピオン
あなた

すごいでしょ。私、吸収力いいんだわ

牙河羅
牙河羅
えー…
こんな殺戮系ゲームのチャンピオンが、まさか自分の彼女とは…想像もつかなかったが、実際に対決すると、腕は確かなのがわかった。
自殺希望者──とはまだ決まってないが、そんなやつがこれを…。
あなた

もう一回やろうよ。河牙羅上手いし

牙河羅
牙河羅
も、もちろんだ!やんぞ!
その後、オレらは何回か勝負をした。しかし、オレは一度も勝てなかった。

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