≫ガラガラガラ≪
「おざーっす。」
っ!先生...!
昨日の先生の笑顔を思い出して、1人顔を赤くする。
でも、あんな無邪気な表情をしたように見えない
くらい今日はクールだ。
いやー。ギャップ萌え。
- - - - 昼休み - - - - -
「あなたー、購買にパン買いに行こー!太陽もー」
“ おう、あなた、行けるか? ”
『あ、私借りてた本返してから行くよ!
先行っててー!』
「りょうかーい。行こ、太陽。」
そして私は、2人と逆方向にある図書室へと
向かった。
その道中。
桜の木の下でしゃがみこんでる先生を見つけた。
どしたんだろ?
『先生?大丈夫ですk...』
「やめろって、あはは、くすぐったい...」
え。なにあれ。かわいい。
先生が猫と遊んでる。
『先生?』
「っ...!」
先生が顔を赤くしながらこっちを振り返った
「うわー、はずっ...// お前にだけだよ、こんな俺らしくないとこ見られんの。笑 みんなには秘密な、笑」
なかなか笑わない先生のかわいい一面。
知ってるのは私だけ。
そう思うと胸がキュッとなって。
......
『高塚先生...』
「ん?なに?」
『すき...。』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!