第11話

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2017/12/20 10:56
「もう帰るのかー。短かったな。」

『ゆりちゃんまた今度一緒に京都こよ』

「もちろん。こよ。」


私は、出そうになる鼻水をすすりそう言った。
昨日の雨のせいか...

私が風邪引いたってことは...


「はくしょん!お前ら席つけよ、バス発車すんぞー」

やっぱり!先生も風邪引いてんじゃん。


あなた

あなたです。
昨日はありがとうございました。
そのせいで
先生風邪引いちゃったみたいで。
すいません。大丈夫ですか?

送っちゃった、
なんかこんな文章だけでも緊張するんだ。

先生、ましてや好きな人だもんね。


≫ピコンッ≪
高塚 光希
高塚 光希
大丈夫。
あなたは?
あなた

まあ大丈夫、かな。

高塚 光希
高塚 光希
それなら俺が風邪引いたことに意味はあったみたいだな。
先生...

一番後ろに座っている先生を振り返って見た。

っ...!
目があった。笑った。先生が。笑いかけてくれた。
高塚 光希
高塚 光希
ちゃんと前向け。
は、恥ずかしい...!
どうしよう。好きが溢れそう。バレてないかな。
ちゃんとこの気持ちは、
私と先生だけの秘密になってるのかな。

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