やばい...はぐれた。
絶対こうなると思ったんだよね...
大勢の人の中、下駄でちまちま歩いてたら2人が先に行くことくらい。
痛っ...
1年ぶりに下駄履くとやっぱ慣れてない感覚に
襲われる。
人の波に飲み込まれそう...
えっと、医務室医務室...
≫どんっ≪
その時誰かと当たった。
『あっ...!ごめんなさい!』
「あなた...?」
『えっ...?先生、なんでここに...』
「いや、連れときてて。」
“ ねー光希ー?早くー!私先行くよー? ”
えっ?女の人の声...
やっぱり先生彼女いるんだ...
『早く戻ってあげてください。じゃあこれで。』
痛っ....
「怪我してんのか?」
『してないです。』
「痛がってんじゃん。」
『早く彼女さんのところ行ってってば!!!』
「っ....... 亜希!ちびっ子連れて先行っといて! ほら。医務室行くぞ。」
そして先生は私を抱き上げた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。