【悠真side】
『悠真なろうぜー』
「おー」
案外すぐに俺以外の男子2人は集まった
あとはどこの女子の班とくっつくかだけど…
『どこの班とくっつく?』
『俺越野と一緒になりたい!』
『それお前個人の意見だろ~?』
コイツ確か優香のこと好きなんだっけ
まぁ優香は大人っぽいっちゃ大人っぽいし
優香と同じ班になりたいって思うヤツも多いか
『そういうお前は月野となりたいって思わないのかよー』
『え、いや、俺は別に!』
「…」
唄と…か
俺も唄となれるならなりたいけど
もうひとりのコイツはコイツで唄のこと好きみたいだし
なんか複雑
『悠真越野に頼んできてくれ!』
「はぁ?」
『この通り!なっ!』
顔の前で手を合わせてまで頼まれた
『お前越野と幼なじみだろ!』
「いや、それとこれとは」
『頼むー!悠真ー!』
・
はぁ…
仕方ねぇ、不本意だが…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。