第10話

誕生日会9
3,520
2018/02/03 14:13
あ、そーいえばさ、先生ってなんでこんなとこに住んでんの?
先生
え?あぁ、俺のじいちゃんが金持ちで、俺親とか親戚いねーから全部遺産が入って来たんだよ。
ほーっ、なるほど。
後さー…聞いていいのか分かんないけど、
まぁ、聞いちゃうけど。あなたってここに来たことあんの??
…来たか。


なんて言うんだろう、

ストレートに「付き合ってる」とか?

うーん、
先生
えっとー…
先生は、私に一度目を合わせる。


うん、いいよ。と言うふうに少し頷く。
先生
俺は、お前を信用してる。あなたもお前を信用している。
だから、俺の秘密も教えた…。
先生は一呼吸置いてから言う。
先生
俺とあなたは付き合ってる。
……………えぇ!?
お、遅っ!!

理解するまでに10秒くらいはあったな。
先生
だから、俺の家にも来たことあるんだよ。
青木先生
あれ?言ってなかったの?
えっ、青木先生は知ってたんですかっ!?
青木先生
うん、知ってたよー
一回だけ、ここに来てる時にあなたちゃんを見たことあるんだ〜
なんで教えてくれなかったんだよ〜!!
陸が私に向かって言う。
あなた

そ、それは、ただ単に、言うタイミングがなかっただけで…

本当かよ、
あなた

ほ、本当だよ!

陸は、怪しいものを見る目で私を見る。
あなた

…正直言って、なんとなく言いたくなかったの。

なんで?
あなた

だから、なんとなく!

ふーん、まぁ、いいや。
あ!そーだ!青木先生にプレゼント!
いや、なんか切り替え早くない?
千紗
あー!
完全に忘れてたわ。
そう言って各自用意したプレゼントを渡す。

まずは、陸。
青木先生
おお!かっけー!
陸は、赤、青のポールペンとシャーペンが入ってるペン。

ワインレッドの色で大人っぽくて、光沢がある。

高そうに見えて、実は1000円くらい。


次は、千紗。
青木先生
いいね!!千紗ちゃん!
俺の好みわかってるぅ〜!
千紗は、有名ブランドのハンカチ。

紺色と、紫色のハンカチ。(柄の説明は難しいから、想像でもしといてー)

そして、私。
青木先生
うぉー!
俺、こーゆーの好き!
毎日酒飲むわ!
私は、お酒のグラス。

色合いがとても綺麗で、少し丸のグラス。

お酒好きって知ってたからこれにした。


まぁ、少し高かったけど、先生の仲良しな先生だからね!
青木先生
みんな、 ありがとう!!
でも、高かったでしょ。
ゴンメネ…
あなた

いーえ!
まぁ、ほかの生徒さんからももらってるでしょうし、

青木先生
えへへ、でも、そんなにみんなちゃんとしたものじゃないよ。
あなた

あれ、そーなんですか?
好きな先生にはまぁまぁ、ちゃんとしたのをプレゼントするのかと…

あ、そー言えば先生は何を買ったのかな?
あなた

そー言えば、先生は?

先生
あぁ、ちょっと待ってろ。
そう言い、先生は部屋に何かを取りに行く。
先生
ほらよ。
部屋から戻ってきた先生は、手に収まるくらいの箱を青木先生に渡した。
青木先生
やったぁー!
何かなぁー
うふふっ、なんか一番嬉しそう。
青木先生
ありがとう!!
もうボロボロでもうそろそろ変えようかと思ってたんだよ!
あっ!名前も入ってる!!
先生があげたのは、革製のキーケース。

おお、先生、センスいい!!
先生
そうか、よかった。
先生も嬉しそ〜!
あなた

あ、そうだ。
青木先生が持ってきてくれたケーキ食べよう!

青木先生
いいねー!
千紗
どんなケーキ〜??
青木先生
えっとねーいっぱいイチゴが乗ってるやつ!
千紗
おぉ〜!
青木先生の言う通り、イチゴが沢山乗っていて美味しそうだった。
あなた

よーし、じゃあ切るよ〜

私は、ケーキを5等分にした。

5等分って難しいよね。

ちょっと偏っちゃった。

まぁ、大きいのを青木先生にあげればいいか。


それから、みんなでケーキを食べて、少し遊んでからお開きとなった。

私は後片付けをしようと、先生の家に残り、陸が千紗を送って行ってくれた。

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