第4話

誕生日会 3
3,842
2018/01/19 03:16
私達は、一度家に帰り、またすぐに集まった。


そして、青木先生に渡す誕生日プレゼントを買いに行く。


陸は、ペンを選んだ。

ボールペンの赤、青、シャーペンが入っているもの。


千紗は、ハンカチを2枚。


私は、コップ。


それぞれのプレゼントを買ったところで先生の家へ向かった。
あなた

スーパー寄ってから行こー!
色々買っていいよってお金ももらったから!

千紗
おお、んじゃ、行こー!
んー、何作ろうかな…?

ハンバーグ、唐揚げ、フライドポテト、サラダ、グラタン…こんなんでいいかな?

あ、そうだ。
あなた

青木先生って、お刺身とか食べられる?

私は、先生にLINEをする。


しばらくしたら返信くるかな。

先に他のもの買っちゃおう!


そう思って、スマホをしまおうとすると返信がきた。
先生
あー、食べられると思う。
サーモンと、マグロ、いくらとかが好きかな。
おぉ、やっぱり。

子供が好きな刺身といったらこれだよね!
あなた

おっけい!ありがとー

よし!

早く買い物して、作ろう!
千紗
何買うのー?
あなた

んーと、ひき肉、玉ねぎ、鶏肉、フライドポテトは冷凍でもいいよね。
後は…

私は、買うものを次々とリストアップしていく。
あなた

こんなもんかなぁ。

千紗
うおー。
大量だぁー
んじゃ、俺は荷物係なー
千紗
じゃあ、ささっと買っちゃいましょー
あなた

おっけー

あなた

うん!



私達は、食材だけじゃなくて、飲み物なども買い、先生の家へ向かった


ちょっと、待てよ〜!!
これ、結構重いんだけど…
千紗
もー。陸が持つって言ったんだから文句言わないのー!
なんだよ〜
あなた

もう着くから頑張ってー

えぇー、
千紗
ヘタレだなぁ。陸。
なっ!
ヘタレじゃねーし!?
千紗
そんな荷物持って「重い〜重い〜」なんて言うなよー。
男でしょ〜??
うるせーよっ!
持てばいいんだろ、持てばー!!!
千紗
うん、そーだよ。
あなた

ほら、着いたよー

やったー!
陸は喜んでいる。

すると、2人は違う方向へ歩き出す。


そっちは青木先生のマンション…
あなた

ちょ、待って!
こっちだよ!

千紗
…えぇ!?
…えぇ!?
私は、先生の住んでるマンションを指差して言う。
2人の声が重なった。
こ、ここ、高級マンションじゃ…
千紗
だ、だよね…
あー、私が初めて来た時もこんな反応してたよねー
あなた

まー、後は先生に聞いてよ。
ほら、行くよー

2人とも突っ立ってマンションを見上げている。
お、おう。
私は、エントランスに入っていき、2人も後に続く。


いつ入ってもなんだか肩をすぼめてしまうような広さで、綺麗。


私は、「602」と番号を押して、カードキーをかざす。

そして、その後にパスワードを打ち込む。

えーっと、確か…

6021992728

単純だよね…。

これは先生に教えてもらったけど、こんなのすぐに開けられちゃいそう。

602は部屋の番号。

1992は、先生が生まれた年。

728は、先生の誕生日。
あなた

おっ、開いた。

私が開けるのは初めてだったから、本当は少し緊張してた。
あなた

行こー

まだ2人は、信じられない。と言う様子でエントランスをキョロキョロしていた。
私達はエレベーターに乗りこむ。

私は、32階を押した。
千紗
32階!?
32階!?
また、2人の声が重なった。
千紗
な、なんで教師なのにこんなとこ住んでるの!?
ほかに副業してんのか!?
千紗と陸は、興味津々で私に聞いてくる。
あなた

えーっと、やっぱりそれは先生に聞いてみて〜

どこまで言っていいのかわからないし…

それから、エレベーターを降りて、先生の部屋へ向かった。

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