第23話

夜2
3,431
2018/02/25 08:03
なな
あわわわわわわわ
私は、ななちゃんの髪の毛を乾かしている。
あなた

だいじょーぶ?熱くない?

なな
だいじょーぶだよー!
小さい子の髪の毛ってサラサラで羨ましいー!!
あなた

よし、いいかな!

なな
あんがとー
今度は、ななが、あなたおねーちゃの乾かす!
あなた

お!本当〜?出来る〜??

なな
出来るよっ!ママのも乾かしたことあるもん!
あなた

そっか!じゃあ、お願いしようかな!

なな
うん!
あどけない感じで、髪の毛を乾かしてくれる。


妹とか、子供ができたらこんな感じなのかなぁー?


そんなことを考え、ななちゃんに乾かしてもらう。
なな
できたー!
あなた

ありがとう!

 今何時かなー?


9時か。


もう、ななちゃん寝ないとな。
あなた

ななちゃん、いつもは何時に寝てるの??

なな
んー、わからない…
あなた

そっか。
あ、ねぇ、聞きたいことがあるんだけどいい?

なな
なぁに?
私とななちゃんはソファに座った。
あなた

さっきいた、男の人。誰だか知ってる?

なな
知らない。けど、ママがその人のところに行くよ。って言ってた。
だから、ママのお友達かな?
あなた

そっか、ママはなんでここに行くよって言ったのかな?

すると、ななちゃんは悲しそうな顔をした。
なな
パパとママね、今あんまり仲良くないの。
あなた

そうなんだ…。

なな
だから、ここに来たの。
ママがもう嫌だ。って。
あなた

パパとママの喧嘩の原因はわかるかな?

ななちゃんは、首を横に振った。


そっか、旦那さんと何かあったんだ。


ななちゃんは、浮かない顔をしてテレビを眺めていた。

あなた

よし!じゃあ、もうそろそろ寝ようか!

なな
わかったー
私達は、一度、先生のいる部屋へ向かった。


ん、少し開いてる。


私はその隙間から中を覗いてみた。


すると、先生が莉世さんの頬に手を当てて、悲しそうな、愛おしそうな目で見ていた。



あぁ。もう。やだな。


私はあたかも今来たようなそぶりを見せて、ドアをノックした。
あなた

先生?開けるよ?

私はゆっくりドアを開ける。
先生
どうした?
あなた

もう寝ようと思って。

先生
早くないか?まだ9時だぞ?
あなた

ななちゃんは、もう寝ないと。

先生
あぁ、そっか。
あなた

ななちゃん、寝かしつけたら交代しよう。
一回、莉世さんの体拭いて、着替えさせてあげたいから。

私は、コソッと言った。
先生
わかった。
あなた

あ、ベッド借りてもいい?

先生
あぁ、いいぞ。
あなた

じゃあ、おやすみ。

先生
おやすみ。
あなた

ななちゃん、ママと…


ママと先生におやすみして〜




って言おうとして、言葉が詰まった。




本当のこの子のパパは………先生…。


あなた

なんでもないや。
ななちゃん、おやすみして〜

なな
おやしゅみー
私は、ななちゃんと先生の部屋に行き、ななちゃんを寝かしつけた。

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