テヨンイオッパが言ったように
私はいつも“なんとなく”だ。
NCTに入るか?と聞かれたときも、
なんとなく頷いた。
それを見透かされた私は
一人でイライラして逃げたけど、
最低な私を見放すことなく、
真剣に話してくれた。
そのおかげで私は、
今NCTでいれる。
いつも、なんとなく仕事をしている。
ダンスも、ラップも、ただ与えられた通り、なんとなくしている。
その全てを伝えた。
話していて、
それでうまくいっていた自分に笑えてきた。
テヨンイオッパの隣で
ずっと黙って聞いてた悠太くんが、
俯く私の顔を覗き込んで言ってきた。
真剣な表情で。
それから1年半くらい経ったけど、
未だにかっこいいと言われたことはない。笑
それと…
あの時の悠太くんが日本語で話してたせいで、
テヨンイオッパは、私が何を言われたかを未だに知らない。笑
なぜか恥ずかしがって、悠太くんも言わない。笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。