隼に、キス、されたんだ…
ごめんって謝られて、どういうふうに答えたらいいのかわからなくて
なにも返せずにいると先生が来た。
タイミングが良いのか悪いのか分からないけど…。
隼が先生に説明をすると、
と言われた。
私は隼と一緒に保健室を出た
僕は最近杏奈と話してなかった。
でも杏奈が決断してくれた事だし、しっかり向き合おうと思ってた。
リレーのメンバーを決める時、チャンスが来たとおもった
杏奈はびっくりしてた。
懐かしい表情だった。僕がOKって言ったときも、そんな表情してた。
リレーの練習してて杏奈が倒れたときは
本当に必死だった。焦った。
こんなの、初めてだった。
杏奈は、僕にいろんな初めてをくれる。
ベッドに寝ている杏奈を見てるときふと思った
杏奈の運動会の日は、誘うためにキスをした。
実際は誘われたんだけれども。
だから、
自分の気持ちを確かめるためにキスをした。
僕の呟きは空気に溶けた
そして、軽く唇に触れた
なんだろう…
やっぱり、こんな気持ち初めて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。